佐賀では4月14日は「パートナーデー」らしい(ただし地元民も知らない)
4月14日は、東南アジアや南アジアの多くの国で新年の始まりの日=正月とされているそうだが、1998年に佐賀市がこの日を「パートナーデー」に定めたことはほとんど知られていない。
ここでいうパートナーは夫婦や家族だけでなく、お世話になっている人すべてが対象となる。4月14日に決まったのはホワイトデーの1カ月後だからという単純な理由らしい。市の企画調整部男女共同参画課が担当しており、同課の情報誌「ぱすぽーと」31号には次のような記述がある。
男らしさ、女らしさにとらわれず、自分らしく暮らせる社会。そんな社会の実現は、お互いを認め合うことから始まります。家庭、職場、学校、地域などでお世話になっている大切な人に感謝の気持ちを伝える日です。
なるほど、商業色の強いバレンタイン&ホワイトデーと比べれば、非常に高邁な趣旨だ。
さらに市は「日ごろの感謝の気持ちを伝えるため、メッセージカードを贈りませんか?」と呼びかけていて、カード2000枚の無料配布を市役所や市立図書館、佐賀駅・佐賀駅バスセンターなどで行っている。
韓国の記念日と勘違いしている人も
思い立ったらその都度感謝の言葉を伝えればいいのでは?という声も聞こえてきそうだが、記念日でも設けないとシャイな日本人は実践できないのかもしれない。実際に行動している若い人もいるようだ。
今日はパートナーデー?
我らが佐賀県が制定。(笑)
てことで、いつもあたしと
仲良くしてくれるみんな
ほんとありがとう(´,,oωo,,`)
今日、あと少しやけど
みんなも感謝の気持ち
伝えてみては...???? pic.twitter.com/ZM53GwhSOu
— なっちゅん ∞ 佐賀crew (@nacchun_uw) April 14, 2014
ただ佐賀市が16年にわたりPRに力を入れているものの、調査によれば、市民のパートナーデーの認知度は平成22年度で22.4%。これを高いとみるか低いと見るかは人それぞれだが、ツイッターユーザーの中には韓国発の記念日「ブラックデー」と混同している人もいる模様。
友達に教えてもらったのですが、昨日(4/14)はパートナーデーという日で、バレンタインデーとホワイトデーに何も貰えなかった人が真っ黒な服着て集まる日だったそうです。つら
— syo (@syo_224) April 15, 2014
「感謝の心」を伝える日が「非モテ」の日とごっちゃにされては、いくらなんでも悲しすぎやしないか。
ネーミングだけが独り歩きして誤用されることのないよう、佐賀市には全国、いや世界に向けてこの記念日を広めてほしいものである。