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「第2の天空の城」備中松山城、観光客増への対策は?

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.03.14 14:09
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岡山県高梁市にある備中松山城が「第2の天空の城」として、最近注目を集めている。標高の高さから、9月から3月にかけては城が朝の雲海に浮かぶ絶景が見られるためだ。

2013年度の備中松山城への観光客は、前年度比15%増の約4万5000人。特に2013年秋には観光バスの来客数が前年から倍増した。関西方面を筆頭に、東京、また名古屋などからも多くの団体客が訪れているという。

雲海に浮かぶ備中松山城跡(高梁市観光ガイドより)
雲海に浮かぶ備中松山城跡(高梁市観光ガイドより)

備中松山城の地元は「観光客大歓迎」だが

2014年3月12日放送の報道番組「スーパーJチャンネル」(テレビ朝日系)も、備中松山城の人気ぶりについて取り上げた。高梁市の産業振興課職員は番組のインタビューに対し次のように語る。

「竹田城さんが日本のマチュピチュ、天空の山城いうことですごいことになっていますけれども、私たちもそれにあやかって天空の山城ということで全国に打って出たいと思っています」

「雲海に浮かぶ山城、備中松山城。戦国の息吹を感じてみてはいかがだろうか」と番組のナレーターは締め括った。

観光客増加にどう向き合うか

一方で市職員の話にも出た竹田城跡(兵庫県朝来市)では、あまりに観光客が増えたため表土の一部が流出し、石垣が崩れる恐れも出てきた。観光客のマナー問題も指摘され、市は2014年3月20日から一般車両・二輪車の中腹駐車場への乗り入れを全面禁止するなど、対策に追われている。

竹田城跡(bullets95さん撮影)
DSC01859

一部の歴史愛好家からは、竹田城のような事態が備中松山城でも発生するのではないかと懸念する声がある。

高梁市に、この懸念を尋ねてみた。

市でも、備中松山城に多くの人が訪れてほしいと願う一方、やはり受け入れ態勢の整備が課題になっているという。特にネックは、駐車場の問題だ。城跡に徒歩で登るためのスタート地点となる8合目は、14台しか車を停められない。観光客の増加に備え、必要な人員の配置や、自家用車乗り入れについての検討なども含め、対策を練っている段階だという。

全国に12しかないいわゆる「現存天守」を擁し、史跡としても貴重な価値を持つ備中松山城。これからも長く、そして多くの人に愛される城であることを願いたい。

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