横須賀市って、住むには実際どうなの?
神奈川県は東京に次いで全国で2番目に人口が増えている県だが、三浦半島東部の横須賀市は1992年をピークに減少が続く。市は様々な定住プロモーションを実施しており、京浜急行(京急)に車内広告を出して横須賀の魅力をPRしている。2014年度は相模鉄道(相鉄)の車内や横浜駅構内にも広告を出すことを決めた。
総務省が発表した2013年の人口移動報告によると、横須賀市の転出超過数は全国自治体で最も多い。人口約40万人と母数が大きいので、比率でみると決して高い数字ではないのだが、それでも人口が減り続けている事実を市は重く受け止めている。
市は「転入者のほとんどは隣の三浦市や横浜市金沢区。それ以外の圏域から引っ越してくる人が少ない。県央の子育て世代なら『海の近くで子供を育てたい』と考えるかも」と分析し、圏域外でのプロモーション活動に踏み切ることを決めた。
相鉄は京急と異なり横須賀市内を走っていない。転入者を増やすため他のエリアに殴り込みをかける――というのは言い過ぎかもしれないが、「横須賀中央駅から横浜駅までは約30分で着きます。海老名市や大和市といった県央と比べて不動産価格が安い点もアピールできると考えます」と市の担当者は話す。
海老名や大和に勝てるか?
横須賀は坂の多い都市で、高齢者になったときのことを考えると不安という声は強い。三浦半島から出る道路も限られるなど、地形上不利な点があるのは否めない。
めぼしい平地は宅地化されており新規開発できる余地は限られているが、市の中心部に38階建てのタワーマンションが建設中で、今年の9月から入居が始まる予定だ。横須賀が活気を取り戻す要素もある。
一方、横須賀市がターゲットの1つに定めた海老名市は現在勢いがある。小田急線と相鉄線が海老名駅で接続し、駅前には小田急電鉄直営の大規模商業施設「ビナウォーク」が2002年にオープンした。少し離れたところにはイオン海老名店もある。相鉄線の始発駅で確実に座って横浜駅まで行けることを考えると、横須賀よりも有利な点は多々ある。
もう一つのターゲットである大和市は、東西を東名自動車道路が貫く。インターチェンジ(IC)こそないものの横浜町田ICは近く、県内のどの場所に出るにも便利なロケーションだ。いわゆる高級住宅地を抱え、ドラマ「金曜日の妻たちへII」の舞台になった中央林間は市内にある。
不動産会社ネクストが運営するウェブサイト「HOME'S不動産投資」によると、1平方メートル単価平均の地価公示価格は、大和市が19万194円、海老名市が16万1283円、横須賀市が15万3923円となっている。「家賃」と「海」で横須賀市は両市に対抗することができるか。
ここで皆さんに質問です。
住む場所を選ぶとき、避けたい条件は?
100%満足できることはないと思いますが、NG条件を1つ挙げるとすれば何か、下記の選択肢から1つ選んでクリックしてください。日当たりが悪い、部屋が狭いなど、住宅そのものに関する条件は除外しています。
これ以外の条件がありましたら、コメントやメールなどでご教示ください。