関西弁ってなんで「オノマトペ」が多いの?
[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2014年2月10日放送で「オノマトペ(擬態語・擬音語)」について取り上げていました。
オノマトペは世界の言語の中でも日本語に多いと言われており、さらに関西人はオノマトペを多用すると言われています。
いったいなぜでしょうか? 国語学者で大阪大学大学院文学研究科の金水教授によると、今の関西弁は大正後期から昭和初期にかけて形成されたそうです。
当時は大衆芸能が発達し、落語や漫才などでオノマトペが多用され、今の関西弁の基礎となったと言います。
関西人は現場性を大事にして、恥らうことなく生き生きと描写し、場面を共有することで、"話す人"と"聞く人"の距離を近くするという傾向があるとのことです。
オノマトペが医療現場で重宝?!
実はこのオノマトペは医療現場で非常に役に立っています。
たとえば体の不調で病院に通ったときに、「頭がグーッと締め付けられる」場合は筋肉による頭痛が原因ではないか、「目の奥がチクチクする」場合は脳の血管拡張が原因ではないかなどと推測できます。
尼崎中央病院整形外科の三木医師は、「オノマトペの表現は症状が伝わりやすく、痛みの原因を類推するきっかけになり、治療法の選択や緊急性の有無など、診療時にとても重宝する」と語ります。(ライター:ツカダ)