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北海道の「食」に中国熱視線 人気は...ポテトチップス!?

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.01.23 13:30
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北海道は海外からの観光客が集まるリゾート地として知られている。道産食品もまた海外から高い評価を受けているが、日本人の感覚からすると意外なものに関心が集まっている。

道産食品を世界に売り込む卸商社「北海道ブランディング」は、海外のバイヤーが集まる商談会サイトを構築・運営している。登録されている商品は200社・1000種類ほどで、本人確認を済ませた海外バイヤーが閲覧している。約半年で18万件ほどのアクセスがあった。

ポテトチップス(lightecsさん撮影)
堅あげポテトうすしお味

同社が2013年10月から12月のアクセスを分析したところ、閲覧数の1位が「乾燥ナマコ」、2位が「モッツァレラチーズ」、3位が「ポテトチップス」だった。以下、めんたいこ、ミネラルウォーター、チョコレート菓子類、焼き菓子類、一夜干しホッケ、冷凍ホタテ、冷凍ロールケーキと続く。

1位の乾燥ナマコは中国で高級食材として珍重され、中でも日本産は最高級のものとされている。

北海道ブランディングの担当者によると、ここ数年は日本海、オホーツクが人気で高級路線だったが、習政権になって官僚に贅沢禁止令が出され、乾燥ナマコも低価格化が進行しているそうだ。

「実感としては、二極化しているように感じます。超高級、B品の取扱いに分かれているようです」

タイからの観光客が目をつけた食品とは

モッツァレラチーズが2位につけている理由については、タイで関心が高まっているからではないかと担当者は分析する。

「タイでは乳製品の輸入規制が厳しくなっていましたが、今年に入り、輸入規制が緩和されはじめていると聞きます。その影響ではないかと考えています。あわせて、新千歳・タイの直行便が就航し、タイ人観光客が5倍に増えており、北海道観光で食した乳製品がうけているのではないかと推測しています」

中国人「日本のポテトチップスを子供に食べさせたい」

ポテトチップスへの関心が高かったことは、北海道ブランディングにとっても予想外だったそうだ。菓子類については、中国からの問い合わせが多い傾向にある。

「自分たちは中国製のものを食べるが、子供には安心・安全の日本製を食べさせていると話すバイヤーが多いです。また、その中でも北海道に観光に来て、北海道のおいしさを知っている方が多いように感じます」

1位から10位にランクインした食品の中では、モッツァレラチーズ、ホタテが急上昇している。

またアジア以外の地域からも問い合わせは増えており、北米のバイヤーはミネラルウォーターやスイーツ、ラーメンに関心を寄せている。和食・寿司ブームが起きているヨーロッパからは、抹茶、海苔、こんにゃく、白滝の問い合わせが多いそうだ。パスタのかわりに白滝などを代用してヘルシー食として提供しているというから驚きだ。

ドバイ、カタールなど中近東からの問い合わせも増加傾向にあり、「北海道の外郭団体とともにハラル認証取得の鶏肉、牛肉などの輸出プロジェクトを進行させている」と担当者は話している。

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