【募集中】あなたの地元の「ご当地"変わり種"カレー」を教えてください!
ピンクカレーの正体は「さくらんぼ」
「今日はカレーよ」と出されたものがピンク色だったら......。「自分はちょっと疲れてるのか?」と二度見しそう。だけど口に入れた印象は、ピンクじゃなくて黄色い本場の味。このトリッキーなカレーの正体とは?
山形のご当地カレー、「山形の樹になるルビー やまがた産 さくらんぼカレー」(¥630/後藤屋)です。あまりうれしくない「さくらんぼ果実入り」の文字確認。
確かにご当地カレーといえば、地元の食材をつかって特色を出すものだけど、よりによってなぜ、さくらんぼ? 山形牛とか米沢牛もあるじゃないですかっ!
メーカーの後藤屋(山形県)に電話です!
後藤屋は郷土愛溢れる食品メーカー。当時すでに自社で企画製造した米沢牛カレーとら・ふらんすカレーを発売し好評を得ていました(あら、やっぱり米沢牛カレー、あるのね)。
そこで「続く新作を」と出したアイデアがさくらんぼ。当初、通常のカレールーで試作したところ、社長の「やっぱりさくらんぼはピンク!」のひと言で、現在の個性的なルックスに決定したそう。こうしてこだわりのピンク色を見つめていると、「かわいい」という新たな感情が湧いてくるから不思議。
不思議といえば、その味です。ルーに黄色のターメリックこそ入っていませんが、クミンの香りでグッと本場寄りに。スパイシーながら生クリームのまろやかさで、辛さは控えめ。そしてときどきその存在をスイートにアピールするさくらんぼ。なんとナポレオンという品種が1パックに2~3粒入ってます。
「かわいい」から「もったいない」に揺れ動く、微妙な女心。でも、これが正しい「さくらんぼカレーの楽しみ方」だと思うのです。さくらんぼカレーの魔力に魅入られるか、やっぱりフレッシュなさくらんぼが一番と再認識か...どちらにしても、郷土ラブの後藤屋さんの思うツボ。だって、結局、山形のさくらんぼファンは増えるわけですから。