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【募集中】あなたの地元の「ご当地"変わり種"カレー」を教えてください!

菅原佳己(すがわら・よしみ)

菅原佳己(すがわら・よしみ)

2014.01.18 07:00
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スーパーマーケット研究家の菅原佳己です。「ご当地牛乳」「ご当地パン」のお題に、たくさんの投稿ありがとうございました! 

連載第3回のテーマは「ご当地カレー」。数あるご当地カレーの中から、個性的な4つの味をご紹介します。あまりにユニーク過ぎるこの4種、家族や友だちみんなと騒ぎながら食べ比べたら楽しそう。もちろん、私も現地のご当地スーパーで購入、試食済み。

今回もあなたの住む町や故郷、旅先で買えるご当地カレーを教えてください!

ピンクカレーの正体は「さくらんぼ」

「今日はカレーよ」と出されたものがピンク色だったら......。「自分はちょっと疲れてるのか?」と二度見しそう。だけど口に入れた印象は、ピンクじゃなくて黄色い本場の味。このトリッキーなカレーの正体とは?

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山形のご当地カレー、「山形の樹になるルビー やまがた産 さくらんぼカレー」(¥630/後藤屋)です。あまりうれしくない「さくらんぼ果実入り」の文字確認。

確かにご当地カレーといえば、地元の食材をつかって特色を出すものだけど、よりによってなぜ、さくらんぼ? 山形牛とか米沢牛もあるじゃないですかっ! 

メーカーの後藤屋(山形県)に電話です!

後藤屋は郷土愛溢れる食品メーカー。当時すでに自社で企画製造した米沢牛カレーとら・ふらんすカレーを発売し好評を得ていました(あら、やっぱり米沢牛カレー、あるのね)。

そこで「続く新作を」と出したアイデアがさくらんぼ。当初、通常のカレールーで試作したところ、社長の「やっぱりさくらんぼはピンク!」のひと言で、現在の個性的なルックスに決定したそう。こうしてこだわりのピンク色を見つめていると、「かわいい」という新たな感情が湧いてくるから不思議。

後藤屋ウェブサイトで購入可。
後藤屋ウェブサイトで購入可。

不思議といえば、その味です。ルーに黄色のターメリックこそ入っていませんが、クミンの香りでグッと本場寄りに。スパイシーながら生クリームのまろやかさで、辛さは控えめ。そしてときどきその存在をスイートにアピールするさくらんぼ。なんとナポレオンという品種が1パックに2~3粒入ってます。

「かわいい」から「もったいない」に揺れ動く、微妙な女心。でも、これが正しい「さくらんぼカレーの楽しみ方」だと思うのです。さくらんぼカレーの魔力に魅入られるか、やっぱりフレッシュなさくらんぼが一番と再認識か...どちらにしても、郷土ラブの後藤屋さんの思うツボ。だって、結局、山形のさくらんぼファンは増えるわけですから。

納豆カレー ドジっ子メイドがパッケージ

まだまだあります、見て食べて楽しくご当地の食文化を知る「ご当地カレー」。

必要なのは購入時の勇気のみ
必要なのは購入時の勇気のみ

ドジッ子メイド「なとかちゃん」がご主人様のために納豆カレーをつくっちゃいました\(^◇^)/、という設定の茨城県「水戸納豆カレー」(¥500/だるま食品)。

日本最大の同人誌即売会「コみケッとスペシャル5in水戸」開催時(2010年)に誕生したので、漫画家の介錯先生が手がけた萌えパッケージになってます。茨城県産納豆100%使用。

ゴロゴロの芋はもちろん、里芋
ゴロゴロの芋はもちろん、里芋

好き好きとは聞いてたけれど、ここまでとは。山形の誇る郷土料理、芋煮がカレーになりました。「やまがた いも煮カレー」(¥630/後藤屋)の材料は、里芋、牛肉、長ネギ、こんにゃく、しめじなど芋煮の材料そのまま。人が集まると河原で芋煮が始まる山形。本来は醤油と砂糖で味付けするため、カレーも少し和風です。

お相撲さんもごっつぁんです!
お相撲さんもごっつぁんです!

「わ~い、肉がゴロゴロ入ってるぅ!?」と喜んではいけません。それは、干し椎茸なんです。大分は干し椎茸の生産量日本一。どうぞ、椎茸の旨味をしっかりと味わってみてください。肉汁のように椎茸汁がお口いっぱいに広がります。パッケージの「椎茸のつまった高杯(たかつき)」写真もお見逃しなく。大分県「豊後きのこカレー」(¥368/大分県椎茸協同農業組合)。

あなたの地元の「ご当地カレー」を下記のコメント欄からぜひ教えてください。パッケージの写真と購入場所に、味などの感想も添えていただければ幸いです。寄せられた情報はJタウンネットの記事で取り上げることがあります。寄稿や投稿の方法に不明な点がありましたらこちらをご覧ください。
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今回の筆者:菅原佳己(すがわら・よしみ)

1965年東京生まれ、名古屋在住。放送作家を経て結婚後、夫の転勤で国内外の転居を繰り返す中、スーパーの研究を開始。ご当地スーパーブームの火付け役として、テレビ、雑誌などで活躍中。著書に『日本全国ご当地スーパー掘り出しの逸品』(講談社)。
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