静岡市と浜松市は様々な点で並び立つ存在だ。静岡は駿河の中心で、浜松は遠江の中心。両市の中心地は約78キロ離れていて、しかもその間には大井川と天竜川という2つの大河が横たわっている。
そんな地理的背景もあってか人的交流はあまり盛んではない。しかも住民の気質は微妙に異なる。ケンカするような仲ではないけれど、同じ県民として一枚岩かというと疑問符がつく。県都への一極集中が止まらない宮城、高知、鹿児島からすれば、人口や経済力の分散はむしろ理想的というべきかもしれないが――。
今回の対決シリーズは、お茶の県の2大勢力、静岡と浜松を比較する。