とうとう裁判沙汰、「世田谷ナンバー」...何がそんなにイヤ？

東京23区中最大の人口約90万人を誇る世田谷区は、高級住宅地の成城学園や若者が多く集まる下北沢、下町的な雰囲気の三軒茶屋などがあり、芸能人も多く住んでいる。

今まで自動車のナンバーは千代田区や港区、渋谷区、大田区などと同じ「品川」だったが、2014年11月17日から「世田谷」が導入される。

これに不満をもった区民132人が保坂展人区長と区に対し、損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。裁判の代表は田中優子世田谷区議会議員だ。

「世田谷ナンバーを考える会（旧世田谷ナンバー新設を反対する会）」のWEB署名ページには、反対する意見の声が様々寄せられている。

◇断固反対！世田谷のイメージ丸潰れ！
◇世田谷ナンバーでは世田谷に住んでいると特定されます。
◇知らない間に話が進んでいました。住民のニーズでは断じてありません。
◇車上荒らしの標的にされる。
◇こんな田舎的発想事で無駄に税金を浪費しないでほしい。
◇世田谷の商店会で働いています。賛成するのがあたりまえのように署名をさせられました。
◇今のままで十分！　税金の無駄遣いは絶対止めるべき。

山梨県や佐賀県よりも多くの人が住んでいる世田谷。プライバシー侵害を過度に恐れなくても...という気もするけれども、「世田谷を愛している」と自認する人が反対しているということは、地元住民にしか分からない深い理由があるのかもしれない。

なお、世田谷のほかにも9地域で同じ日にご当地ナンバーが同日導入される。盛岡・平泉（岩手）、郡山（福島）、前橋（群馬）、川口・越谷（埼玉）、杉並（東京）、春日井（愛知）、奄美（鹿児島）だ。