マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界 第五十二回 ファミリーマート限定の冷凍食品「お母さん食堂 麺屋こころ 台湾混ぜそば」 文・写真:オサーン カップ麺ブロガーのオサーンです。「ご当地カップ麺」をレビューする連載の第五十二回目。今回はカップ麺ではなく冷凍食品をご紹介。ファミリーマートのお惣菜や冷凍食品のブランド「お母さん食堂」の、「麺屋こころ 台湾まぜそば」です。 ファミリーマート限定冷凍食品「お母さん食堂 麺屋こころ 台湾まぜそば」 「麺屋こころ 台湾まぜそば」の冷凍食品 「麺屋こころ」は、東京・大岡山に本店があり、東京を中心に全国に展開する台湾まぜそば専門店。店主は、台湾まぜそばの発祥のお店とされる、「麺屋はなび」(本社:愛知県名古屋市)出身で、「麺屋はなび」ともども台湾まぜそば専門店として最も有名なお店のひとつです。 「麺屋こころ」(左)&「麺屋はなび」(右)はカップ麺にもなっている 「麺屋こころ」と「麺屋はなび」は、ともに定期的にカップ麺化もされており、「麺屋こころ」はミニストップなどイオン系各店限定、「麺屋はなび」はファミリーマート限定で定期的に登場します。 なので、ファミマと言えば「麺屋はなび」なのですが、今回の冷凍食品は「麺屋こころ」です。 おいしい食べ方 パッケージには「台湾まぜそばのもっとおいしい食べ方」が書かれており、卵黄をのせてよくかき混ぜること、お酢を加えるとまろやかになること、そして〆に追い飯投入が推奨されています。 今回はこのやり方通りすべてやってみて、台湾まぜそばのおいしさを堪能したいと思います。 内容物を確認 内容物は麺や具の入った袋と「ガーリックパウダー」 外袋を開けると、中には麺や具が入った袋と、「ガーリックパウダー」という小袋が入っています。麺や具の入った袋をそのまま皿にのせ、レンジに入れて温めます。レンジと皿さえあれば、かなりお手軽に調理できます。 レンジ調理後 調理後、レンジから出した状態。袋の内側に水滴がついていて、アツアツなので慎重に袋から出す必要があります。 袋から取り出した状態 袋から取り出し、よくかき混ぜて完成です。この状態だとちょっとミートスパゲティにも見えますね。 ガーリックや魚介がしっかり効いたたれ ガーリックパウダーや卵黄をのせて完成 タレは、挽肉から出た旨みの強い醤油味に、ガーリックと魚介を強く効かせてあります。肉の旨みが濃厚で、別添の「ガーリックパウダー」を加えると、ガーリックのパンチも増して食べ応え十分。 辛さはそれほど強くないですが、かなり本格的な味です。 麺は弾力の強い太麺。お店の麺の食感をしっかり再現しています。湯戻し調理のカップ麺と比べ、高火力で調理できるレンジ麺のアドバンテージがあり、コシの強い太麺を実現しています。 具として、角切りのチャーシュー、挽肉たっぷりの肉味噌、そしてねぎが入っています。特に肉味噌の旨みがこの一杯の「肝」。税込298円でカップ麺より高額ですが、この内容を見てしまうと、その価格にも頷けます。 卵黄のコク パッケージでオススメされていた通り、卵黄を潰して麺とよくかき混ぜてみます。 卵黄を混ぜ合わせた状態 たれの肉の旨みに卵黄のコクが加わることで、かなり重厚な味となります。 醤油のキレがマイルドになり、はっきりしたパンチのある味から、ちょっと角が取れて丸くなった味わいになるので、最初はそのままのたれの味を楽しみ、途中から味変アイテムとして混ぜ合わせていくのが良さそう。 個人的には卵黄を加えた方がおいしいと感じましたが、なくても十分おいしいと思います。卵黄を入れずにたれのキレを取るか、卵黄を入れてコクの強さを取るか、好みは分かれそうです。 お酢を入れてマイルドに 続いては、途中まで食べてからお酢を入れてみます。そうすることで、まろやかになるとのこと。確かに酢には、煮物や肉料理などに入れて、油っぽいものをさっぱりさせる効果があります。 穀物酢を入れてみた お店では、昆布を1日漬け込んだ昆布酢が用いられているとのことですが、筆者は当然そんな良いものを持っているわけではないので、うちにあった穀物酢をそのまま入れてみました。 お酢は酸っぱいものですが、適量を入れることで酸っぱいというより甘くなります。お酢によってたれが甘くなり、味に広がりが生まれたように感じました。 もちろん入れすぎると酸っぱくなってしまうのでしょうが、この甘さは大きな武器。こちらは味変アイテムというより、結構早い段階で入れてしまっても良さそうです。 追い飯で新手のTKGに! 最後に、追い飯をやってみます。台湾まぜそばを供するお店ではポピュラーな食べ方ですが、今回の冷凍食品ではどうでしょうか。 新手のたまごかけごはん状態の追い飯 正直、ご肉味噌やたれの量に余裕がないので、ごはんの量は相当少なめにしないと、バランスが取れません。麺だけでいっぱいいっぱいです。 ただ、ここで効いてくるのが最初に入れた卵黄。たれと混ざって味のついた卵黄がごはんと絡むことで、これがなんと新手のたまごかけごはん化します!まさかのT!K!G! まずはそのまま食べて、そして卵黄を潰し、さらにお酢を混ぜて......と、どの段階でもおいしかったですが、このTKG状態の素晴らしさによって、すべてが前座になりかねない真打ちの威力がありました。 冷凍食品はカップ麺に負けていない 魚介、ガーリックがしっかり香り、太麺も食べ応え抜群。肉味噌もおいしく、かなりレベルが高いのは間違いありません。 その上さらに、卵黄、お酢、そして追い飯まで堪能できてしまう、これはもう楽しくてしょうがない台湾まぜそばでした。 味変が楽しすぎて2袋3袋食べてしまうまでありそう。冷凍食品の台湾まぜそば恐るべし。 カップ麺もおいしいですが、冷凍食品の麺もおそろしいほどおいしいです。 コンビニやスーパーに行くと、汁ありから汁なしまで、そして、和風から洋風までたくさん並んでいるので、お気に入りの商品を見つけてみてはいかがでしょうか。 筆者:オサーン カップ麺ブロガー。十数年前に出会った「日清麺職人」のおいしさに感激したことがきっかけでブログを開設。「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」で毎週発売される新商品を食べて毎日レビューしています。豚骨スープとノンフライ麺の組み合わせがお気に入りですが、実はスープにごはんを入れて食べるのが最も至福の時です。 Twitter(@ossern)