「茨城=ヤンキー」のイメージは、いつかなくなる!
Jタウン研究所が以前、「ヤンキーが多いと思う都道府県」を尋ねるアンケート調査を行ったところ、ぶっちぎりで1位になったのが茨城県だった。茨城に植え付けられた「イメージ」は、これからどうなるのか。茨城県庁広報広聴課・広報戦略室室長補佐の平根委さんに聞いた。
前回→"「なめんなよいばらき県」が、長年の県民性を変えようとしている"
――私たちのサイトで行った調査で、茨城県は「ヤンキーが多そうな県」第1位でした。しかも茨城県内から入った票の7割超が自県に投票しています。これは他県と比べても圧倒的に高い数字です。
「茨城県の人間は、自分たちのいいところを見ずに、悪いところばかりを見てしまうという部分があります。
もともとの県民性に加えて、地理的に近いので、自分たちをどうしても東京と比べてしまう。テレビもキー局が映るということもあって、『東京から見た姿』で自分たちのことを見てしまうんです。地域ブランド調査でも、北関東3県がいずれも下位ですよね(栃木県41位、群馬県46位)」
――「(首都圏の中では)田舎」というイメージが、過度に強調される部分はあるかもしれません。ヤンキーと言えば、「なめんなよいばらき県」でも、ピース・綾部佑二さん、渡辺直美さんがリーゼントで登場しましたが、やっぱり、実際に茨城ってヤンキーが......?
「本当にヤンキーが多かったら、あんなことやりませんよ(笑)。
あれは東京の人たちに対して、『どうせ茨城のことをこんな風に思ってるんだろ?』というある種の『あてつけ』です。今、『受け入れられやすい』イメージがあるなら、それをまずは入口にして、その上で新しいイメージを作っていければ。
自分たちのいいところを発信していけば、『茨城県=ヤンキー』というイメージなんて、いつかなくなってしまうと思っています」
――なるほど。
「ただ茨城の言葉って、普通に話していてもケンカしているように思われがちなんですよね。タクシーに乗って、いきなり『なんだおめ?』とか言われたら、他県の人はそれだけでギョッとしてしまう。言っている側としては全然悪気はなくて、むしろ歓迎しているつもりなんですが。ちゃんと話してみると、人情に篤くて涙もろく、優しい県民だと言われるんですけれど......」
("茨城県は、未知の大宇宙と似ている"に続く)