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ベビーカーに1歳娘を乗せてラーメン屋に入った午後3時。ビールを注文した私は、おじさん店主の言葉に涙(東京都・30代女性)

Jタウンネット読者

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2026.11.05 06:00
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初めての育児に、思うようにいかない毎日。

東京都在住の30代女性・Iさんは子供が1歳の頃、大変な日々を送っていた。

そんなある日、たまたま入ったラーメン店で......。

育児に疲れて切っていた時に(画像はphotoAC)
育児に疲れて切っていた時に(画像はphotoAC)

<Iさんからのおたより>

娘が1歳半のころ。少しずつ自我が芽生え、いわゆるイヤイヤ期が始まっていたのかもしれません。

歩けるようになり、走り回りたい盛り。ベビーカーには乗りたがらず、抱っこすれば泣き叫ぶ。道路に飛び出しそうになる娘を追いかけ、抱き上げては泣かれ、なんとかなだめてはまた走り出す。そんな毎日でした。

初めての子育て。育休中で、日中は娘と二人きり。

夕方になると、ベビーカーに乗せて家の近くをぐるぐる歩き回ることもありました。少しでも機嫌よく過ごしてほしい。なんとか一日を乗り切りたい。そんな思いで過ごしていたように思います。

バスの中で叫び始めて...

そんなある日、どうしても出かけなければならない用事がありました。

バスに乗って移動していると、娘が突然叫び始めました。泣き止ませようとしても、どうにもなりません。

周囲から「はぁ〜」とため息をつかれ、「うるさいな」という声も聞こえてきました。

いたたまれなくなり、結局、バスを降りることにしました。

その後、なんとか用事を済ませ、疲れ果てた頃、ようやく娘がベビーカーの中で眠ってくれました。

今のうちに何か食べよう。

そう思ったのは、午後3時を過ぎた頃でした。

お昼ご飯も食べていなかったので、近くのラーメン屋さんに入りました。

店員さんは、私の父より少し若いくらいの男性でした。

ラーメンを一つ注文すると、サービスで玉子をつけてくれるとのこと。ありがたくお願いし、ビールも一杯追加しました。

昼間からビールを飲むなんて、ダメな母親だと思われるかな。そんなことを少し気にしていたと思います。

ところが、ビールを持ってきてくれたおじさんが、こんな言葉をかけてくれました。

「今がお母さんの休み時間やもんな。俺らは仕事が終わったら休めるけど、休めないもんな」

キンキンに冷えたビールを目の前に置いてくれた、その瞬間。

何かがぷつんと切れたように、涙があふれてきました。

きっと、疲れていたのだと思います。

毎日、娘の気持ちを受け止めながら、泣き声に向き合い、周りの目を気にして、なんとか一日を終わらせる。そんな日々が続いていました。

もちろん、娘が悪いわけではありません。成長の過程で、自分の意思を伝えようと一生懸命だったのだと思います。それでも、初めての子育てに必死だった私には、余裕がありませんでした。

おじさんの言葉は、まるで「お母さんだって休んでいいんだよ」と言ってくれているようでした。

涙を流しながらラーメンとビールを口に運び、まだ二口ほどしか食べていないところで、娘が泣き始めました。

すると、おじさんが、

「俺が抱っこしたらダメかな?」

と声をかけてくれました。

娘は人見知りで、私以外の人が抱っこすると泣いてしまうことを伝え、おんぶ紐を使って娘をおんぶしました。そして、ラーメンとビールの続きを急いで口に運びました。

ゆっくり味わう余裕なんてありませんでした。

それでも、本当においしかった。

子育てをしていると、知らない人の何気ない言葉に傷つくこともあります。でも、たった一言で、張り詰めていた心がほどけることもあるのだと知りました。

おじさんにとっては、いつもの仕事の途中にかけた、何気ない一言だったのかもしれません。

でも、あの日の私には、どうしようもなくうれしくて、ありがたい言葉でした。

今でも、あの日のことを思い出します。

あのお店に入ってよかった。

あのおじさんに会えてよかった。

あの日のラーメンとビールは、一生忘れられない味になりました。


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