「これから病院に連れていくので、すぐに帰ってきて下さい!」 見知らぬ女性が私の夫に電話をかけて(熊本県・50代女性)
妊娠8か月のときに、路上で転倒。顔を打って血が流れ、けがをしたみたい。
「大丈夫?」と声をかけられ、自力で帰ろうとした私。ところが声の主は私を――。
熊本県在住の50代女性・Kさんの体験談を紹介する。
<Kさんからのおたより>
20年近く前のある秋の日の夕方。当時小学一年生だった息子の手を引き、空手教室に連れて行っていた時のことです。
始まる時間に遅れそうだったので、急いで道を横断したところ、段差につまづき転んでしまいました。
息子の手は離したけれど...
つないでいた手は離したので息子が転ぶことはなかったのですが、私は顔面を強打。眼鏡ははずれて飛んでいき、顔に手を当てると血が。歯にも違和感......。
空手に行こうとする息子を「待って!」と呼び止めて、汗ふき用のタオルを借り強打した頬を押さえていたら、「大丈夫?」と知らない声がしました。
見ると、女性が心配そうに私を見てくれていました。
「大丈夫です。お腹が...」。実は当時、妊娠8か月だった私。すると女性は驚いた様子でした。
「え?妊婦さん!?」
私は「はい。でも大丈夫です。ありがとうございます。家が近いので帰ります」と返しました。
女性が車で私を救急病院へ
すると女性に「顔を見せて」と言われ、私のけがを見た彼女が、
「大丈夫じゃないわ! ご主人は? 電話して!」
と、スマホから夫に電話。
「これから病院に連れていくので、すぐに帰ってきて下さい!」
そのまま彼女の車で救急病院に連れて行ってもらったのです。その間、息子は、当時6年生だった彼女の息子さんがずっと遊んでくれていました。
それから1時間弱で、夫が到着。
お礼を言うと、名前も連絡先も告げず立ち去った女性。駐車場代も受け取らなかったそうです。
あの時の優しさを忘れない
私は頬を5センチくらい切り、前歯は折れていました。病院で応急処置をしてもらい、そのままかかりつけの産婦人科へ行き、お腹の子の無事も確認しました。
2か月後、無事に娘が産まれました。
お名前も聞けず、お礼も出来ないまま、立ち去ってしまわれた通りすがりの親切な親子。
あの時の優しさは今でも忘れません。
ありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
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