タイムスリップしちゃってるかも...!? 長野県で邂逅した〝戦国の絶景〟に興奮
「時代劇のワンシーンの様な景色に出会った」
そんな呟きと共に、まさにタイムスリップしたかのような写真がX上に投稿された。
2025年12月7日、Xユーザーの「スカーレット@Photo」(@Photo_Scarlet)さんが投稿したのは、戦国時代の砦のような荒々しい山城跡の様子。
Xでこんな声が寄せられている。
「うおー、戦国っぽい」
「人の多い観光地よりも、こういうところの方がいいなぁ」
「石置屋根だ!雰囲気ありますね」
いったいここはどこだろう? スカーレットさんに詳しい話を聞いてみよう。
眼下に千曲川の雄大な流れ
投稿者・スカーレットさんは、「趣味で写真を撮る旅人」を名乗るXユーザーで、全国を旅行しながら、気に入った風景写真を撮っているという。
今回の写真は、長野県千曲市の「荒砥城(あらとじょう)跡」で、11月29日の12時頃に撮影した。
「よく晴れた青空が綺麗な時でした」と振り返る。
「景色も天気も良い日だったので、特に撮影は苦心する事はなかったです。強いて言えば行くまでの道が結構急で、驚きました笑」
「まるで戦国時代に来たような錯覚を覚える場所で、とても新鮮でワクワクしました」(スカーレットさん)
千曲市や「信州千曲観光局」の公式サイトによると、の本郭は標高590メートル。千曲川から比較すると、およそ220メートルの比高差があるという。
「公園内にある櫓に登ればとても眺めが良く、眼下には千曲川の雄大な流れと、南は埴科郡坂城町から上田市北部付近、北は長野市の南部まで広く見渡せます」(千曲市公式サイトより)
絶景を拝むには、健康な足腰も必要らしい。
ちなみに、荒砥城は1524年、当地一帯を治めていた地方豪族・村上氏の支族にあたる山田氏によって築城されたと伝えられている。
その後、村上氏は領地の拡大などを目的に信濃への侵略を開始してきた甲斐の武田晴信(後の信玄)と対峙。2度は退けたものの、結局は越後の長尾景虎(後の上杉謙信)のもとへ配送することになる。
そして始まる「川中島合戦」の熾烈な戦いの舞台の一つとして、武田・上杉両軍が取り合ったのが、この荒砥城だったのだ。
現在は中世の史実に基づいて復元され、千曲市城山史跡公園として利用されている、かつての山城。NHK大河ドラマ『風林火山』ではロケ地に選ばれたそうだ。
戦国自体の雰囲気を味わってみたい人は、一度訪れてみるといいだろう。
麓には県内屈指の温泉街「戸倉上山田温泉」もあることだし。
まるで時代劇のワンシーンの様な景色に出会った pic.twitter.com/Lq3NNngLKx
— スカーレット@Photo (@Photo_Scarlet) December 6, 2025