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「全部にグッときた」「泊まってみたい」 富山・朝日町の〝おばあちゃんの家〟みたいな宿に17万人魅了される

松葉 純一

松葉 純一

2025.06.22 08:00
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「猫のいる田舎のおばあちゃん家」

なつめさんが朝日町に移住したのは、2022年5月末。実はJタウンネットでは移住直後の6月に、なつめさんに取材したことがある。

共に暮らす猫・ねねさんが、素敵な和室の襖絵の中から出てきたような写真がX上で話題になっていたのだ。

当時、「雄大な自然に囲まれて毎日心地よく暮らしております」と語っていたなつめさん。3年経った今、その場所にどんな魅力を感じているのか。改めて取材した。

自然豊かな朝日町(画像提供:なつめさん、民泊たなごころ)
自然豊かな朝日町(画像提供:なつめさん、民泊たなごころ)

朝日町は富山県東部。新潟県との県境に位置する。

なつめさんは移住先として日本海沿いで、かつ東京にも帰りやすい場所を探し、富山を選んだという。

そこで今は四季を感じながら、のんびりと穏やかな生活を送っているそうだ。

美しい海(画像提供:なつめさん、民泊たなごころ)
美しい海(画像提供:なつめさん、民泊たなごころ)

なつめさんが感じているこの土地の魅力は、「美しい海や山が身近にあること」。そして、「人が優しいこと」。

それをより多くの人に知ってもらうため、2024年春に民泊「たなごころ」をオープン。1人と猫で住むには大きすぎる家を宿として活用することにした。

冬にはすぐ外に一面の銀世界(画像提供:なつめさん、民泊たなごころ)
冬にはすぐ外に一面の銀世界(画像提供:なつめさん、民泊たなごころ)

季節によって違った風景が楽しめる「水田ビュー」の部屋をはじめ、周囲の景観も本当に素敵な眺めだ。

畳の部屋、障子、襖。室内も、懐かしい雰囲気で癒される。

なつめさんは、「たなごころ」について自身でこう評している。

「うちの宿は『猫のいる旅館』だと思って来てしまうとちょっとミスマッチが起こるかも。『猫のいる田舎のおばあちゃん家』を期待して来られる方には、どハマりする宿です。すでに3回以上リピートしてくださっている方もいらっしゃるので『田舎のおばあちゃん家』としての地位を確立しつつある」(なつめさんの投稿より)

「猫のいる田舎のおばあちゃん家」。まさに、その表現がしっくりくる環境だ。

まさに「おばあちゃんち」なお部屋(画像提供:なつめさん、民泊たなごころ)
まさに「おばあちゃんち」なお部屋(画像提供:なつめさん、民泊たなごころ)

民泊を始めてから感じていることを尋ねると、なつめさんはこう答える。

「お客様から『癒された』『また絶対に来たい』といったお言葉をいただくたびに、宿を始めて本当によかったと感じています」(なつめさん)

街なかのホテルでは味わえない、温かな寛ぎを感じられるのだろう。看板猫・ねねちゃんのさりげないおもてなしも、大いに貢献しているにちがいない。

看板猫・ねねちゃん(画像提供:なつめさん、民泊たなごころ)
看板猫・ねねちゃん(画像提供:なつめさん、民泊たなごころ)

今後の展望については、「現在は朝食のみの提供ですが、将来的には夕食もご提供できるように準備を進めていきたいと考えています」となつめさん。

地元食材をふんだんに使った朝ごはん、おいしそう(画像提供:なつめさん、民泊たなごころ)
地元食材をふんだんに使った朝ごはん、おいしそう(画像提供:なつめさん、民泊たなごころ)

「猫のいる田舎のおばあちゃん家」というコンセプトをしっかり守りながら、あまり無理をなさらず、のんびりと、健康に過ごしながら、民宿「たなごころ」を続けていただきたい。

Jタウンネット記者は切に祈るばかりだ。

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