「入試開始の20分前、道に迷ったままの私。近くに停まっていたバンに道を尋ねると...」(40代女性)
「終わった、絶対間に合わへん」
車に乗っていたのはご夫婦で、私が地図を見せて、道を尋ねると「駅の反対側やでこれ」。
「終わった、絶対間に合わへん」という状況で、「乗れ、連れてくわ」とバンに乗せて頂くことになったのです。
試験会場につき、「ホンマにありがとうございました。後からちゃんとお礼を伝えたいので連絡先教えて下さい」と言う私に「ええよ、早よ行け。間に合わんぞ。頑張ってこいよ」とそのまま消えてしまわれたご夫婦。
受付も終わりそうなタイミングでなんとか滑り込み、試験開始直前に汗だくで席に座ることが出来ました。

......そして、無事受かりました。
当時、最後の最後の二次募集で、コレに落ちたら二浪か別の道へ行くかの瀬戸際でした。
「あの時のおっちゃんとおばちゃん、ホンマにホンマにありがとう!! 私、受かったよ!
車内で話したように、その後ちゃんと獣医にもなれた。もう19年間獣医やってるよ。
おっちゃんとおばちゃんのおかげやよ」
と、まだ10代だった頃の私に戻ってお二人に伝えたい。
もう顔も覚えていないでしょうが、助けて頂いた名も知らぬご夫婦に、重ねて深謝申し上げます。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
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