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「帰りの満員電車を待つ駅のホーム。疲れているのにオヤツをねだる幼い息子に、スーツのおじさんが...」(東京都・50代女性)

Jタウンネット読者

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2025.02.16 09:00
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東京都在住の50代女性・Saoriさんは20年ほど前、育児と仕事の両立に必死だった。

シングルマザーでワーキングマザー。ある日の帰り道、疲れ切った彼女は息子につらくあたってしまって......。

仕事の帰りに駅のホームで...(画像はイメージ)
仕事の帰りに駅のホームで...(画像はイメージ)

<Saoriさんからのおたより>

もう20年ほど前の話です。私はワーキングシングルマザーで、通勤途中に息子を託児所に預けて出勤、帰りは息子を迎えに行って電車で帰宅という日々を送っていました。

その日の帰路は疲弊しきっていて、駅のホームのキヨスクの前でおやつをねだる息子にイライラ。「時間が無いからいい加減にしなさい!」と顔を顰めていたところ、スーツ姿のおじさんがスッと息子の横に立ち......。

「おじさんも、君と同じのにしようかな?」

「何にしようかな。おじさんも、君と同じのにしようかな? 選んでくれる?」

おじさんはそう言って、息子が選んだハイチュウを2つ買ってお支払いを済ませ、ひとつを息子に渡し、もうひとつを本当にご自身の分にして、微笑みながら階段を上っていきました。

突然のことに私はあっけにとられてしまい、「すみません、ありがとうございます」と、最後まで言えたかどうかも定かではありません。

育児と仕事の両立に必死で余裕のない私の様子は、周りの方々からはどう見えていたのか?

息子に辛くあたってしまっていた自分に気づき、ホームで涙が止まりませんでした。

おじさんからのハイチュウは、幼いながらに満員電車で帰宅するだろう息子の事を不憫に思い、「頑張れよ!」の優しさだったのかも知れません。

そして、それだけでなく「お母さん深呼吸~!」というメッセージでもあったように思います。

思い返すと、今でもその方の優しさに涙がこぼれます。心から感謝申し上げます。

その後、大変な時期も沢山ありましたが、お陰様で息子も大学生になりました。

今、育児に仕事に奮闘している方にも、「大変な時こそ立ち止まって、大きく深呼吸!」と伝えたいです。

ハイチュウを買ってくれたおじさんへ(画像はイメージ)
ハイチュウを買ってくれたおじさんへ(画像はイメージ)


誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。

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(※本コラムでは読者の皆さんに投稿していただいた体験談を紹介しています。プライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください)

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