「切断して殺す」「片眼潰して逃げ回らせる」 あの〝伝統文化〟の用語が物騒すぎて7.2万人戦慄
刺殺――文字通り「刺して殺す」ことであるが、野球では「打者や走者が守備選手に直接アウトを取られること」を指す。
こんな風に、その業界に詳しくない人が聞けばビックリ仰天してしまう"専門用語"があるのは、野球に限った話ではない。
例えば、囲碁。このゲームでは「刺殺」どころではない物騒な言葉が使われているらしい。
こちらは、漫画家の宇城はやひろ(@hayhironau)さんが2024年9月16日に投稿したイラストだ。
「切断して殺すより、片目潰して逃げ回らせた方が良くない?」
そんな物騒極まるセリフをセーラー服の少女が笑顔で口にしている。正直言って、怖すぎる。
しかし、何も彼女は猟奇的な犯行に及ぼうとしているわけではなく......。
着物の渋いおじいさんが話してたら...
18日、Jタウンネット記者の取材に応じた作者・宇城さんは、数年前まで10年以上囲碁に携わる仕事をしていた。投稿のイラストは、その中での実体験をもとにした作品だ。
つまり、「切断して殺す」だの「片目を潰す」だのと言っているのは、全て囲碁の攻め方の話なのだ。
ここでいう「切断」は、相手の逃げ道を断つこと。「殺す」は、相手の石を取って自分のものにすること。そして「片眼を潰す」は、相手の拠点を半壊させることを意味しているという。
「一般的な言葉に訳すと、『相手の逃げ道を断って無理に全滅させるより、あえて半壊状態にして逃げ回らせた方が、追い討ちしてよりダメージを与えられるんじゃない?』と言ってる感じです」
囲碁の勝敗は、最終的に獲得した石の数ではなく、陣地の広さで決まる。
その時の展開にもよるだろうが、無理に石を取りにいくより、相手を泳がせておいてより広い陣地を奪う方が得策、というわけだ。
何も知らなければあまりにも反社会的な響きに、X上では7万2000件のいいね(18日夕時点)のいいねのほか、こんな声が寄せられている。
「不穏すぎるワード全開w」
「目を潰すのがセオリーのゲームって...」
「着物の渋いおじいさんが老舗の喫茶店で囲碁の話してたらヤクザの組長同士の会談になりそうw」