「年中の娘が特急列車の床に嘔吐。すぐそばにいた学生たちがそれを見て...」(島根県・40代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:じゅりさん(島根県・40代女性)
その日、じゅりさんは幼い娘と一緒に特急列車に乗っていた。
娘にとって列車に乗るのは貴重な機会。楽しんでいたのだが、帰り道には酔ってしまって......。
<じゅりさんの体験談>
娘が保育園年中だった7年前、用事で大田市から列車で松江市へ向かいました。
田舎ではなかなか乗る機会がないバスや電車に乗せてあげたくて、娘も一緒でした。
乗り物酔いになってしまい...
娘は喜んでくれたのですが、少し街場で疲れたのもあり、帰りの特急車内で乗り物酔いになり、席で嘔吐。
これは持ち合わせたビニール袋でキャッチしてトイレに一緒に行って処理したのですが、そこから出たあと、トイレ前で豪快に2度目の嘔吐が......。
そばには席に座らず立っている学生がいるし、「あぁ汚いと思われた。娘はまだ吐く? どうしよう。もうすぐ降りる駅。着替させなきゃ。ブツを処理しなきゃ」と私はパニック。
とにかく、まだ吐くかもしれないから再度トイレに入ると、外から「お母さん、トイレットペーパーください」と声をかけられました。
外にいた学生さん達が、吐しゃ物の処理をしようとしていたのです。
「汚いから、私がやります」と言ったと思いますが、「子供さんのとこにいてあげてください」というようなことを言ってもらって、娘の汚れた服を着替えさせて出ると、トイレ前はもうきれいになっていました。
お礼としてお菓子を渡したけれど...
とてもありがたく、涙が出てくるほどでした。
彼らに「ありがとうございます」と伝え、降りる駅に着いたため急いで荷物を取りに行き、彼らの元に戻っておやつに買っていたお菓子を渡し、改めて本当にありがとうございますと伝えました。
今思えばそっけないものでした。学校名やお名前を聞いておけば、きちんとお礼もできたのに......。
親切な行動にとても救われました。世の中、優しい人はいるのだな......と思いました。
娘はまだ車酔いはしますが、元気に小学生になりました。
あの時の学生さんのような行いをさっと出来る人間に、きちんとお礼の言える人間になってほしいと思っています。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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