「新幹線3列シートの通路側に大きなスーツケースの若い女性。私が荷棚に載せてあげたら...」(福井県・60代男性)
スーツケースを棚に乗せようとする女性に...
彼女はいかにも重そうなスーツケースを棚の上に載せようとしていたので、「載せますか?」と声を掛けたところ「重たいですよ」との答え。
実際重たく、私でも何とか載せることができた、といった有様でした。
これは下ろすのも大変と思い、「どちらまで行かれますか?」と聞くと「東京までです」。
それでは、と思い、「新横浜で降りるので、その時下ろしますね」と伝えました。
新横浜駅到着前に、彼女のスーツケースを下ろしたところ、
「ありがとうございました。もしよろしかったら」
と、ポッキーと折りたたんだメモを渡されました。
「え!? すみません、頂いて良いんですか?」「どうぞ」「ありがとうございます」。
そんな会話をして、御礼を言って下車しました。
その日の帰りの新幹線で朝のポッキーを思い出し、メモを開いて見ると「お心遣いに感謝です。ありがとうございました」というメッセージが......。晩秋の寒い中、心温まるメモに感動しました。
メモを渡すなんて自分の若い頃には絶対していないなと振り返りつつ、ほんの一つ行動に移す勇気を貰った、そんな出張でした。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
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