長崎県警公式Xの〝ポーズポリス〟に2万人熱狂「無性に応援したくなった」 くだけたポストの真意を聞く
読者のみなさんは「警察官」にどんなイメージを抱いているだろう。
われわれの暮らす街を守ってくれる"正義の味方"。ルール違反を見逃さない"法の番人"。
頼りになる存在であると同時に、「ちょっと怖い」と思っている人もいるかもしれない。
しかし、実際はもっと、親しみやすい存在なのかも? そんなことを思わせる警察のみなさんが、X上で注目を浴びた。
こちらは2024年5月14日に長崎県警察の公式Xアカウント(@NPP_kikaku)が紹介した、南島原警察署で働く皆さんの写真。 暗がりで光り輝きながら、ばっちりポーズを決めている。
「【南島原警察署】 ウッス!オイラたちポーズポリス! おしゃれな反射材で交通事故防止! 5人でポーズしたいけど人数が足りない... ポーズしてくれるポリス大募集!」
長崎県警察職員募集の受付期間に、そんな呟きと共に投稿された写真には2万を超えるいいねが寄せられるなど、大反響を呼んだ。
ユーザーたちからは、こんな声も。
「お巡りさん。不審者が3人います」
「ちょっとカッコいいのがムカついてきたwww」
「無性に応援したくなった(笑)」
「ポリス特戦隊」
親近感がわく姿は、市民に好意的に受け止められたようだが......。
彼らはなぜこんなポーズをとったのか。そして、2人足りないとは、どういうことなのか?
Jタウンネット記者が南島原警察署に真意を聞いたところ、22日に回答があった。
「ポーズポリス」という代名詞を確立させたかった
取材に応じた南島原警察署の警務課によると、昨今は採用情勢が売り手市場で、長崎警察官の採用試験を受ける人は減少傾向にあるという。
「公務員といえばお役所仕事といったような固いイメージを持たれている人が多いのではないかと思います。 特に警察となるとより『固い、厳しい、とっつきにくい』といったイメージが強いかと」(南島原警察署 警務課)
「まずは警察に興味を持ってもらうことが必要だ」と考えた同署では、そんなイメージを覆そうと、公式Xに"くだけた"ポストを投稿することにした。
そして「ポーズポリス(メンバー募集中)」が生まれたのだ。
ポストを考えた警察官はSNSへの投稿経験がなかったものの、他県警のSNSをリサーチ。「ポーズによる広報をしているものがなく、ポーズをとれば関心を持ってもらえると思った」とのことだ。
「正直なところ、ここまで反響があるとは考えていませんでした。 SNSの拡散・広報力のすごさを改めて感じるとともに、文章校正、画像などを十分検討して投稿しなければいけないと思いました」(南島原警察署 警務課)
ちなみに、気になるポーズのモデルについては「御想像にお任せしますが、日本が誇る有名な作品をオマージュしています」。
今年度の「長崎県警察官Ⅰ類A」(大学卒業程度)の募集はすでに終了しているが、7月29日~8月16日の期間は「長崎県警察官Ⅲ類」(高校卒業程度)の受付期間。
「ポーズポリス」の仲間になりたいと思った読者は、調べてみては?