「中国で亡き夫の好物を買ったけど、現地ガイドに言われて泣く泣く破棄。帰りの飛行機でも...」(福岡県・60代女性)
帰りの飛行機でも燕京ビールに出会ったが...
夫の大好きな燕京ビールをお供えできると意気揚々としていたのですが、すっかり気持ちがふさがりました。
そんな中、広州から福岡に帰国する中国の航空会社の飛行機の機内で、燕京ビールを頼めることを知りました。
私は、回ってきた日本人のCAさんに、「燕京ビールの缶を開けないで1缶下さい」とお願いしてみました。
しかし、規則で機内での提供は缶を開けることになっていると、優しく説明され、やむなく断念。「やっぱりだめなのか、諦めよう」と自分を納得させていました。
しばらくすると、そのCAさんが私の席の隣にきて、「ご要望にお応えできず申し訳ありません、どうしてご所望されたのですか」と尋ねられました。
「亡くなった主人が中国に来ると、いつも燕京ビールを飲んで満足していたもので、仏壇にと思って......すみませんでした」と私は答えました。
すると、福岡に到着し機から離れる直前に、茶色い紙袋を渡されたのです。こっそりと......。