ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
ふるさと納税
グルメ
地元の話題
地域差・ランキング
PR

田舎暮らしの概念が変わるかも?鳥取県湯梨浜町のカルチャー探訪録

お知らせ

全国のやさしさ集まる【ほっこりタウン】できました

「足引っ張んなよな」「老害」 仕事できないベテランおじさんを舐めてたけど...〝隠れた爪〟に3万いいね

福田 週人

福田 週人

2024.06.11 14:32
0

いつも職場に居るけれど、特に何の仕事をしているわけでもなさそうな年配社員。

もし同僚にそんな人がいたら、読者の皆さんはどう思うだろうか?

会社にいるのにロクに働かないなんて......と話だけでイライラした人もいるかもしれない。

しかし、一見何もしていないように見える彼らも、実はすごい「武器」を隠し持っているかも?

画像はまるいがんも(@kenihare)さんの投稿より、以下同
まるいがんも(@kenihare)さんが東洋経済オンライン上で連載している作品より。以下同

こちらは、岡山生まれ、東京在住の漫画家・まるいがんも(@kenihare)さんが2024年5月31日にXに投稿した創作漫画。東洋経済オンラインで連載中の漫画『真面目なマジメな真締くん』の第9話だ。

表計算ソフトも満足に使えない年配社員・乙原保。まともに相手をしてくれるのは真面目な後輩社員・真締真一くらいだ。

若手社員の上田聡なんかはあからさまに馬鹿にしたような態度で「おっちゃん」呼ばわり。

「ろくに仕事してないんだから足引っ張んなよな」
「老害って感じじゃん」

と本人のすぐ近くで口にするなど、乙原のことをかなり軽視しているようだ。

若い頃はバリバリだったけど...

そんな上田たちを見かねて注意をしたのは、柔木美和。

彼女は乙原が若いころ、"バリバリの鬼営業マン"だったという噂を聞いたことがあるようだ。

とはいえ、見たことがあるのは今の"ろくに仕事しないおっちゃん"だけのようだが......。

それでも、上田たちの態度は目に余る。彼女は再度しっかり注意しようと決意した。

すると、それを察したおっちゃん・乙原が話しかけてきて......。

自分はたしかに仕事もロクにできないし、そもそも「あんまり仕事したくない」。

だから若手に馬鹿にされようと、自分は一切気にしない。それよりも、ただ穏やかに定年を迎えられたらそれでいい。

そんな覇気の無いことを言うおっちゃんに、彼に好意的に接していた柔木と真締もさすがにツッコミを入れる。

ここまでの態度を見れば、たしかに「老害」と評価されても仕方ないように思えるが......その日起きた事件は、若者たちが「おっちゃん」を見る目を一変させた。

仕事ができない「おっちゃん」が一緒に来たところで...

発覚したのは、「おっちゃん」を軽んじていた若手・上田のミス。そのせいで、超大口の取引先が取引を打ち切りたいと言い出したのだ。

血相を変えて取引先への謝罪に向かおうとする上田と彼の上司。

そこに「おっちゃん」が現れた。

「ちょっとお待ちを」
「わたしも行きますよ」

社内の誰もが動揺を隠せない中、ただ一人落ち着いた様子でそう申し出る。

いやいや、仕事のできない「おっちゃん」に一緒に来られても。上田は、そう思ったのだが......。

まさかの過去判明で上田「そんなまさか...」

なんと、かなり厳しい空気の中に取引先の専務が入ってくるや否や、「おっちゃん」と親しげに肩を組んで挨拶を交わし始めたではないか! 突然の出来事に、上田たちはただただ茫然とするしかない。

仕事のできない「老害」であるはずのおっちゃんが、どうして超大口の取引先のお偉いさんと親しげなんだろうか......?

実は超大口の取引先との取引がスタートとしたのは、若き日のおっちゃんの粘り強いアタックの成果だったのだ。

しかし、普段のダメダメなおっちゃんからは想像もできないエピソードに、上田は信じられない様子。そんな彼に、古田専務は忠告する。

「たぶんきみらが老害だと思ってる人たちは、きみらくらいの若い時に血反吐を吐いてその地盤を作ってきたんだよ」
「きみらはその上に乗っているのを忘れないようにね」

作者が「会社の年配の方たち」を見て思ったこと

古田専務が場を取りまとめてくれたことで、両社は無事に和解することに。

その後、古田専務の言葉を受けておっちゃんへの態度を改めた上田は......。

「エクセルは僕が教えますから」
「乙原さんは僕に営業の極意を教えてください」

「師弟関係」を築いていたのだった。おっちゃんに「めんどくさい~」とは、言われているが......。

7日、Jタウンネット記者の取材に応じた作者・まるいがんもさんによると、「真面目なマジメな真締くん」シリーズは、自身が日々のサラリーマン生活で感じたことなどが元になっている。このエピソードも体験があったから思いついたものだ。

「僕が勤めている会社は創業から何度も元号を跨いでいる長くある会社です。
ある時、ふと会社の年配の方たちを見てて『こういう方たちが頑張ってきた土台の上に今があって自分が働けてるんだよなぁ』と思ったことがあります」(まるいがんもさん)

そうした思いから描きたかったのが、漫画の後半にあたる部分だという。

まるいがんもさんの創作漫画には、X上で3万6000のいいねのほか、こんな声が寄せられている。

「会社が成長した背景にはどこの企業にもこういう人がいたんだろうな」
「こういう人がいるから豊かになったんだよね。感謝を忘れちゃいけない」
「今までの出会った人との繋がり、最大の武器ですなぁ...」
PAGETOP