スキロー、君ソム...アニメで触れる「能登」の美しい自然　被災地復興へ

2024年元旦に石川県・能登半島を襲った「能登半島地震」から4か月半余り。被災地の復旧・復興が動き出している。石川県は5月20日、「石川県創造的復興プラン（仮称）」の最終案を発表した。

被災地には美しい自然と歴史が培った文化がある。今改めてその魅力に目を向けるべきではないだろうか。

この記事では、被災地にゆかりのある漫画＆アニメを紹介する。

スキップとローファー

過疎地から東京の高偏差値高校に首席入学した岩倉三津未（みつみ）と、クラスメイトの交流を描くスクールライフコメディ。

高松美咲氏による同名漫画が原作で、「アフタヌーン」（講談社）で連載中。2023年4月にTVアニメ化された。

主人公・みつみの故郷のモデルは、能登半島先端に位置する珠洲（すず）市だ。2023年8月には、同市で聖地巡礼バスツアーが開催された。

作中では上京後の暮らしがメインだが、アニメの第9話では、みつみが夏休みに自然豊かな凧島町へ里帰りする様子が描かれている。

地震を受け、復興支援にも力を入れている。「アフタヌーン」編集部は原作者との話し合いのうえ1000万円を寄付、アニメの政策委員会は「チャリティー配信」などによる収入（約85万）を寄付した。

漫画：スキップとローファー

テレビアニメ：スキップとローファー

様々な観光名所が作中に登場

君は放課後インソムニア

七尾市を中心とした能登半島を舞台に、不眠症（インソムニア）に悩む高校1年生の男女が出会い、悩みを乗り越えようとする青春ストーリー。

オジロマコト氏による同名漫画が原作で、2023年に完結、TVアニメ化＆実写映画化された。

作中には、千里浜なぎさドライブウェイや見附島、真脇遺跡など様々な名所が登場する。

地域との取り組みにも積極的だ。毎年5月1日～5日にかけて開催されているお祭り「青柏祭」が地震の影響で見送りとなったことを受け、被災地応援イベントを開催（5月3日～6月2日）。商業施設の「パトリア」1階スペース(七尾市御祓町1番地)では、原作漫画、アニメ、映画の展示コーナーを設けている。

七尾駅観光案内所などの一部施設では、アニメに登場する七尾市内のスポットを紹介したマップを配布している。また、地域との石川県観光公式サイト「ほっと石川旅ねっと」では、聖地巡礼おすすめスポットが紹介されているので、観光の際には参考にしたい。

寄付企画もあり、「ビッコミ」（小学館のWEB漫画サイト）における同作の売り上げ入金額を、著者および小学館から七尾市災害義援金口座に寄付するという。対象期間は4月16日から2025年4月15日まで。

漫画：君は放課後インソムニア

テレビアニメ：君は放課後インソムニア

実写映画：君は放課後インソムニア