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「二度とこのようなことが起こらないように」 旭山動物園の「オオカミくん焼き」が可愛いと話題→誕生の背景には〝過去の過ち〟

井上 慧果

井上 慧果

2024.05.10 18:00
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可愛い...だけじゃない!

それにしてもなぜ、オオカミをモチーフにしているのか。Jタウンネット記者は、4月27日にオープンしたばかりの「Museum Cafe ASAHIYAMA」にも話を聞いてみた。

旭山動物園では、動物やその故郷の環境保全のため、様々な活動を行っている。そのイメージロゴにデザインされているのが、北海道で人の手によって絶滅させられた「エゾオオカミ」のシルエットだ。

そこには「For our only planet For all its life(すべての生命とたったひとつの地球のために)」というメッセージも入っており、「旭川市旭山動物園から世界にメッセージを発信し、活動を広げていきたい」という思いが込められている。

「旭川市旭山動物園のミュージアムカフェとして、その想いを一緒に伝えていきたいという思いから『オオカミくん焼き』が誕生しました」(Museum Cafe ASAHIYAMA)

裏側もモフモフしてる
裏側もモフモフしてる

旭山動物園のミュージアムカフェとして、可能な限り、旭川や北海道の素材を使用し、その美味しさを味わってもらえるようにと開発したという。

生地に使われているのは、江別製粉で製粉した北海道産小麦と北海道芦別末永農場のたまご。中身にも、こだわりが詰まっている。

「小豆は、谷口農場で製造した旭川市の小豆を使用。旭川産の味が濃くておいしい小豆『しゅまり』をたっぷり使い、手づくりした粒あんです。甘さ控えめで、豆の味がしっかりします。
クリームは、北海道牛乳を使用したクリーム。北海道産牛乳を使用した濃厚なカスタードの優しい甘さが口の中一杯に広がります。
オオカミくん焼きは、当社社員が自費で購入するほど、美味しさに自信があります」(Museum Cafe ASAHIYAMA)

そんな自信作「オオカミくん焼き」がX上で話題となったことを受け、同店は喜びをあらわにする。

「お客様にご投稿をいただき、多くの方から『いいね』や『コメント』が寄せられていることを拝見し、社員一同感激しております。ひとつひとつ大切に読ませていただいておりますが『可愛い』や『美味しい』の他に、開発背景にあります『旭川市旭山動物園の想い』について触れられているお言葉もあり、ご興味を持っていただけていて、大変嬉しく思っております。本当にありがとうございます」

「オオカミくん焼き」は、とっても可愛いけど、可愛いだけじゃない。美味しいのはもちろん、旭山動物園の動物たちを想う気持ちも込められているのだ。

旭山動物園で「オオカミくん焼き」を食べるときは、そんな背景のことも忘れないでほしい。