「低身長で虚弱体質だった少年時代の息子。ある日、学校から突然、思いもよらぬ連絡を受けて...」(宮城県・70代以上)
低身長で虚弱体質、しかし意志は強い息子
先生も驚いたそうですが、「学校としては親が知っているのであれば許可します」とのこと。
ただ、息子は低身長で虚弱体質。お世話になっていた小児科の先生には「このままの身長だったら、いずれホルモン療法で標準までは大きくしてあげるからね」と言われるほど、小さい子供でした。
そのため、迷惑がかかるようなことがあっては困るのでやめてほしかったのですが、息子の決心は固く、中学2年生までその仕事をやり遂げました。
元旦にはいつも玄関先で待っていてくれるおばあちゃんがいて、「おじいちゃん、来ましたよ」とお連れ合いを呼ぶとおじいちゃんが来て、「おめでとう」とあいさつをしてお年玉をくださったそうです。
息子はすごく喜んでいましたし、私はそのお心遣いに感謝しかありませんでした。
当時、我が家は母子家庭で子供は3人いました。大変ではありましたが、私もいつかきっと我が家に配達してくれる少年にはお年玉をあげよう、と決心しました。残念ながら、学生の配達員はほとんど見なくなりその機会はありませんでしたが......。
あの時、息子に優しく接していただいたおかげで、息子は思いやりのある優しい子供に育ってくれました。
今や2児の父で、末っ子が新聞配達を始めたころの息子と同じ年齢。感慨深いです。
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