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「低身長で虚弱体質だった少年時代の息子。ある日、学校から突然、思いもよらぬ連絡を受けて...」(宮城県・70代以上)

Jタウンネット読者

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2024.05.09 06:00
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シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Mさん(宮城県・70代以上)

Mさんの息子は、少年時代に新聞配達のアルバイトをしていた。

母としては心配だったものの、そこである老夫婦に出会って......。

息子の通う学校から突然の連絡が(画像はイメージ)
息子の通う学校から突然の連絡が(画像はイメージ)

<Mさんからのお便り>

三十数年前、息子が通っていた学校から「新聞配達をしたいと言っている」と連絡がありました。

驚いて事情を尋ねると、息子はまず直接新聞の販売所に行き、そこで「学校からの許可がないと出来ない」と言われ、それから担任の先生に話を聞きに行ったそうです。

低身長で虚弱体質、しかし意志は強い息子

先生も驚いたそうですが、「学校としては親が知っているのであれば許可します」とのこと。

ただ、息子は低身長で虚弱体質。お世話になっていた小児科の先生には「このままの身長だったら、いずれホルモン療法で標準までは大きくしてあげるからね」と言われるほど、小さい子供でした。

そのため、迷惑がかかるようなことがあっては困るのでやめてほしかったのですが、息子の決心は固く、中学2年生までその仕事をやり遂げました。

少年時代の新聞配達で...(画像はイメージ)
少年時代の新聞配達で...(画像はイメージ)

元旦にはいつも玄関先で待っていてくれるおばあちゃんがいて、「おじいちゃん、来ましたよ」とお連れ合いを呼ぶとおじいちゃんが来て、「おめでとう」とあいさつをしてお年玉をくださったそうです。

息子はすごく喜んでいましたし、私はそのお心遣いに感謝しかありませんでした。

当時、我が家は母子家庭で子供は3人いました。大変ではありましたが、私もいつかきっと我が家に配達してくれる少年にはお年玉をあげよう、と決心しました。残念ながら、学生の配達員はほとんど見なくなりその機会はありませんでしたが......。


あの時、息子に優しく接していただいたおかげで、息子は思いやりのある優しい子供に育ってくれました。

今や2児の父で、末っ子が新聞配達を始めたころの息子と同じ年齢。感慨深いです。

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