「車椅子の老母を連れて島根旅行。抱きかかえて移動中にかけられた『驚きの言葉』に思わず涙が...」(大阪府・50代女性)
乗船は悩んだけれど、受け入れてくれると聞いて...
堀川めぐりでは、屋根を下げて通過する橋がいくつかあります。
その度に体勢を低くしなければならず、仰向けに寝転ぶのを何度も繰り返さなければならないのは母にはつらいかと思い、乗船は悩みました。
しかし、「身体の不自由な方も手伝います」といった記載を見て、チャレンジすることに。
乗船の時には係の方が船ギリギリまで車椅子をつけてくれて、少しでも足場の悪い船上での移動を減らすために最後に乗せてくれるなど、気さくに手伝ってくれました。
床に座れるか不安でしたが、なんとかピンと足を伸ばさせて、私が母の座椅子のように背後に座り、寝起きを手伝いながら船巡りを楽しむことができました。
下船の時も急がずに降りられるように、「ここに足を置いて、次にここを持って」など動きやすいようにお声がけもいただき、ゆっくり降りさせてくださいました。
私たちは荷物を持ち、さらに母がこけないように抱きかかえながら船から陸へ移動。その時、1人の女性に声をかけられました。その言葉が今も記憶に残っています。
「手伝わせてください!」
なんて、私たちがお願いしやすいような、素敵な表現をしてくださる方だろうと、涙が自然に湧いてきました。
私は少し驚きながら「あっ、ありがとうございます、では荷物のほう持っていただいて良いですか?」とお願いすることができました。