北海道の繁華街に現れた「キタキツネ」 空を見上げる横顔が美しいけど...撮影者が指摘する「深刻な問題」
見上げる街
そんなつぶやきと共に1枚の写真がX上に投稿された。
こちらはユーザーのKohei NAGIRA | 柳楽 航平(@nagi0467)さんが2024年1月30日に投稿した1枚。ライトが眩く光る夜の繁華街に、ポツンと1匹で佇むキタキツネ。何かに想いを馳せるような目で、上にある何かをじっと見つめている。
5日、Jタウンネット記者の取材に応じた柳楽さんによると、この写真は2022年10月13日、北海道釧路市の飲み屋街で撮影したもの。
このキツネは夜の飲屋街をぐるぐると歩き回り、ゴミを漁ろうとしていた。そして、人になれているのか、警戒しているようすは全くなかったという。
「北海道といえば大自然で動物が暮らしているというイメージだが、人間生活と野生動物と生活圏の距離の近さこそが北海道の特徴だと捉えているので、それを表現することができてよかった」
と柳楽。同時に「一見美しく見える光景だが、野生動物の人慣れによる問題も深刻」とも語る。
「煌びやかな美しさの中で人慣れしてしまったキタキツネを撮影したいと考えていた。魅力的な動物の多い北海道だが、絶対に餌付けはしないでほしい」
写真は、そんな問題提起でもあるという。(ライター:Met)