ただの砂利道かと思いきや...「見える人」たちが集結 「鉄の匂いがしますね~」と話題に
とあるX(旧ツイッター)ユーザーが、2023年12月26日に投稿した次のようなポストが話題となっている。
いかにものどかな田舎道の光景だ。投稿者「旅鉄N」さん(@tabitetu_N)のおっしゃるとおり、筆者には「ただの砂利道」にしか見えない。
だが、旅鉄Nさんには"何か"が見えているらしい。いったい何が見えるというのだろうか。
しかも「見える」のは旅鉄Xさんだけではない。投稿にはこんな声が寄せられている。
「鉄の匂いがしますね~」
「鉄分の匂いしかしません」
「あれ? なんだかレールと枕木が見えるような気がするぞ...?」
「わかる人にはわかる、廃線跡の独特の雰囲気が」
はは~ん、ひょっとして、"アレ"ですか? Jタウンネット記者は投稿者・旅鉄Nさんに詳しい話を聞いた。
発見したときは純粋に嬉しかった
旅鉄Nさんによると、写真は2023年8月上旬、岩手県宮古市で撮影したもの。旧岩泉線(いわいずみせん)岩手刈谷駅付近だという。
「岩泉線の廃線跡を車で巡っていた際、たまたまこの廃線跡を発見し撮影した次第です」(旅鉄Xさん)
岩泉線とは、かつて岩手県宮古市の茂市駅と同県下閉伊郡岩泉町にある岩泉駅を結んでいた東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線だ。2010年7月に発生した土砂崩れによる脱線事故以来、運休になっていたが、2014年4月に廃止された。
「旅鉄N」さんは、この場所が踏切の跡のようになっていたので、踏切から線路を眺めるような見方で、撮影したそうだ。
「正直この付近では目立った形跡が残っていないものと思っていたので、発見した際は純粋に嬉しかったです。ですが、鉄道を好む者としては廃線となってもう二度と乗ることができないという事に寂しさも感じました」(「旅鉄N」さん)
多くの人にはただの砂利道にしか見えなくても、旅鉄Nさんのような人にはさまざまなモノが見えてくるものらしい。
ちなみに岩泉町にある鍾乳洞「龍泉洞(りゅうせんどう)」には、世界有数の透明度を誇る地底湖があり、名水百選のひとつにも選定されている。秋芳洞(山口県美祢市)・龍河洞(高知県香美市)と共に「日本三大鍾乳洞」の一つでもある。
湖に観光にいく際は、あなたの目には「見える」かどうか、併せて確かめに行ってみては?