「夜の駅のホームに制服で立ってたら、知らないオジサンが『どこに行くの?』。動揺してたらお金を渡されて...」(静岡県・50代女性)
「お乗り換えを」と言われても...
しかし、帰路は予想外の大雪に見舞われ、常磐線は大幅遅れ。それでも東京駅にやっとの思いで辿りつき、東海道本線に乗って発車を待ちます。そこで、突然のアナウンスが流れました。
雪のためポイントが故障し、発車の目途がたたないため、「お乗り換えを」と。
その時はもう夜で、東京に知り合いもいません。新幹線は動いていましたが、切符を買うほどのお金は持ち合わせていません。そして、次の日は別の学校の入試でした。
どうしたらいいんだろう。制服のままボーゼンと、雪のホームに立ち尽くしました。
するとそこへ、50代くらいのオジ様が声をかけてきました。
「どうしたの? どこに行くの? 新幹線なら動いているからそっちのホームへ行きな」
そう言われて「あ、でも......」と動揺していたら、お財布からサッとお札を出して「これなら帰れるよ、新幹線も動かなくなる前に早く行きなさい」と手渡してくれました。