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天才的発想の看板、発見される 「のぞいてみてね!」と呼びかける穴から奥を覗いてみたら...

大山 雄也

大山 雄也

2024.01.07 15:00
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ある動物園に設置されている看板がSNS上で注目されている。

「カモシカどこかな?」(おーあ@kanazawakitechoさんの動画のスクリーンショット)
「カモシカどこかな?」(おーあ@kanazawakitechoさんの動画のスクリーンショット)

こちらはXユーザーのおーあ(@kanazawakitecho)さんが2023年12月12日に投稿した映像のワンシーン。金沢動物園(横浜市金沢区)のニホンカモシカの展示場所に設置されていた看板が映っている。

「カモシカどこかな?
のぞいてみてね!」

と書かれており、双眼鏡のイラストの真ん中に穴が。「そこに穴が開いてるの双眼鏡としてどうなん?」というツッコミは置いといて、覗いてみると現れるのが、コチラ。

次の看板が出てきた!(おーあ@kanazawakitechoさんの動画のスクリーンショット)
次の看板が出てきた!(おーあ@kanazawakitechoさんの動画のスクリーンショット)

看板の奥にはもう1枚看板があった。今度は「ニホンカモシカはひとりで生活する動物だよ」「見晴らしの良い、高いところが好きだよ」「敵に襲われないように、森に溶け込む色をしているよ」とニホンカモシカについての説明が書かれている。

そして、こちらにも穴が。「ココかな?」と書かれたその穴を、覗き込んでみると――。

いたーーーーーーーーーー!

ニホンカモシカだ!(おーあ@kanazawakitechoさんの動画のスクリーンショット)
ニホンカモシカだ!(おーあ@kanazawakitechoさんの動画のスクリーンショット)

穴の先に、本物のニホンカモシカがいる!

1枚目の看板で気を引いて、2枚目の看板で動物について説明し、その先で本物のニホンカモシカを見せる。園内のどこを見ればいいかわかりやすいし、楽しみながら解説も読める。ただ説明板が置かれているより、ずっとワクワクする展示だ!

穴の先に本当にニホンカモシカがいたのも、かなり凄い。このニホンカモシカ、しょっちゅうここに居るのだろうか?

18日、Jタウンネット記者の取材に応じた同園広報担当・川口芳矢さんは、次のように説明する。

「ニホンカモシカは単独行動の動物なので、繁殖の時期以外は基本的に1頭しか展示スペースに出ていません。どの個体も覗き穴の先にある岩場の上で休憩することが多いです」

「何もいない」「見つからない」という会話から

2枚並んだ看板(おーあ@kanazawakitechoさんの動画のスクリーンショット)
2枚並んだ看板(おーあ@kanazawakitechoさんの動画のスクリーンショット)

この看板は、1~2か月前に博物館実習生が設置した。ニホンカモシカの展示の前でどんな会話が行われているか調査した際、来場者が「何もいない」「見つからない」と言っていたのを聞いたことがきっかけだったという。

「ニホンカモシカがよくいる場所を示した看板は設置していたのですが、それが見られていませんでした。来場者の視線を上手く誘導できないかと実習生は考えて、飼育員とも話し合って新しい看板ができました」(川口さん)

来場者の視界を制限して、見るべき場所を示すために覗き穴を作成。看板を2枚に分けたのは、情報の詰め込みすぎが起こらないようにするための工夫だ。

見るべき場所が分かりやすい(おーあ@kanazawakitechoさんの動画のスクリーンショット)
見るべき場所が分かりやすい(おーあ@kanazawakitechoさんの動画のスクリーンショット)

とはいえ、ニホンカモシカも自由に動く動物だから、いつでも穴の先にいるわけではない。

「実習生の方も看板の課題として、『覗いてもいない場合がある』を挙げていました」と川口さん。

いたらラッキー! くらいの気持ちで覗くのがいいだろう。

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