「百貨店が開店前だと気づかず、体当たりしてドアを開けようとした私。それを見ていた店員のおじさんが...」(東京都・女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Wさん(東京都・女性)
Wさんは21年前、息子を連れて百貨店に買い物に出かけた。
開店前に着いたWさんは、気付かずドアを開けようとしてしまい――。
<Wさんの体験談>
22年前の年末の、とても寒い日のことです。
1歳になったばかりの息子を抱っこし、都内にある大きな百貨店に実家へのお土産を買いに行ったのですが......。
入ろうとしたら...
あまりの寒さに思わず、息子を抱っこしたまま体当たりで入口の重いドアを開けようとしました。
しかし、ドアに鍵がかかっていて入れません。
気付いていなかったのですが、お店はまだ開店の10分前くらい前だったのです。
ハッとして周りを見ると、開店を待っていたお客さんから注目を浴びてしまっていました。若かった私はなんだか恥ずかしくなって、うつむきながら後ずさり......。
その時、お店の中にいた年配の男性スタッフがすぐに扉の鍵を開け、こう言ったのでした。
「寒いから中でお待ちください」
その言葉がとっても温かくて、嬉しくて。
私達親子だけでなく、他のお客さん達にも「中へどうぞ」と声をかけてくださったおかげで、寒い思いをすることも、恥をかくこともなく、とっても温かい気持ちになれました。
今でのあの時のことを思い出すと、優しく、穏やかな気持ちになります。
いつかどこかでお礼がしたいと思っていました。私の、忘れられない「あの人」のエピソードです。
心に残る接客をしてもらったこと、ありませんか?
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