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【愛埼家大歓喜】埼玉県が質問「我が県って本当に『ダさいたま』?」→県民から「埼玉愛」迸るご意見399件集まる

大山 雄也

大山 雄也

2023.12.02 08:00
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「埼玉で頭がいっぱいに...」

埼玉について聞かれると「なんもないっすよ~」、「埼玉なんて......」と答える時代は終わったのかもしれない。他にも、こんな"愛の言葉"が掲載されている。

「埼玉県民には基本的に『自分』がありません。北部の住民は『ほぼ群馬』に住んでいると感じているし、南部の住民は『ほぼ東京』に住んでいると感じている。埼玉といえばこれ! という絶対的な観光名所もありません。でもそんな埼玉に満足してしまうのが埼玉県民。何もないのが、ほっとする。イジられても笑い飛ばす。埼玉だけの豊かさがあるのです」(深谷市・37歳)

――埼玉に「何もない」と勘違いして、つい近くの県に頼ってしまう。それでも良いかと受け入れてしまう。それこそが埼玉県民のおおらかさ。それを育む埼玉という豊かな土地への愛が語られている。

「必要以上の東京への憧れがダサい!?ダサさは路線図ににじみ出ているように思う。どの路線も『東京に出たがっている』(笑)」(和光市・50歳)

――埼玉県民以外には、ただのディスりに見えるかもしれない。しかし、県民である僕にはわかる。この人は、埼玉あるあるの1つ「南北の移動はしやすいけど、東西の移動(特に電車)がしづらい現象」を簡潔に表現してイジっている。県の交通事情を知る"愛埼家"ではないと、考えつかない変化球の愛なのである。

埼玉県名発祥の碑(記者撮影)
埼玉県名発祥の碑(記者撮影)

埼玉に生まれ、住み続けて約30年。さまざまな愛の言葉を読んだ記者は「埼玉県民とは、かくも愛情表現が巧みな県民であったのか」と驚くと共に、胸が熱くなった。

みんな埼玉が好きだったんだ(画像はイラストACより)
みんな埼玉が好きだったんだ(画像はイラストACより)

意見募集に寄せられたコメントに心を動かされていたのは、記者だけではない。1日、記者が埼玉県庁を取材すると、広報紙を担当する県民生活部・広報課主幹は声を震わせながら、語った。

「愛が溢れていました。どなたの意見も読んでいるだけで、『書いている時に埼玉で頭がいっぱいになっていた』と感じるものです」

1983年、前身の広報紙「県民だより」で、「なぜダサイ玉」とのテーマで意見を募ったところ67人中60人が「確かにダサい」と答えたという。そのため、今回の「本当に『ダさいたま』!?」の募集にはどんな意見が来るのかわからず不安があった。

そんな中で集まった399通の愛。県庁の広報課主幹ですら感激するほど、みんなが埼玉を愛していたのだ。

さあ、県民のみんな。これからは埼玉県民であることを恥ずかしがらず、愛を語り合おうではないか!

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