凄くワケがありそうな「訳ありみかん」、メルカリで発見される グラサン集団の正体は?出品者に聞く
農家とのギャップを作りたかった
Jタウンネット記者の取材に応じたのは、森本農園の森本和真代表。
グラサン写真で真ん中に立っている人物だ。なお、右の2人が森本代表の両親で、一番左が祖母。杖をついているのは曽祖母だ。曽祖母のボス感、半端ねえ......。
この写真を「訳ありみかん」の商品ページに採用したのは、「少しでも興味を持ってもらうため」。
「とにかく『おっ!』となって欲しかったのが理由です。『なんだこの農家は!』となってもらえることで弊園に興味を持ってもらう作戦でした」
写真のイメージは、「農家らしくない農家」だという。「農家とのギャップを作りたかった」と森本代表は語る。
「農家というと、閉鎖的なイメージが世間一般的に持たれていると思うのですが、それをまず自分が払拭していきたいという思いで撮影しました」
さて、これだけインパクトがあって、"農家"のイメージとのギャップを感じる写真を見せられると、肝心の商品である、みかんの「訳あり」の基準について気になる人もいると思う。
それについては、外見が著しく悪いもの、傷が付いているもの、市場に出さない規格外のものを「訳ありみかん」としてメルカリで販売しているとのこと。
最後に森本和真代表に、みかん作りに対する思いも語ってもらった。
「みかん作りは暑いし、しんどいし、正直楽しくないです。ですが、お客様にお届けして『今年もおいしかったよ!ありがと!次もよろしくね!』というお声がこの上なく嬉しくて、その一声のためだけに無心でみかんづくりに取り組んでおります。これからは温暖化問題が深刻になるので、そこで耐えられるような品種を作るなど、今まであまりしてこなかった農家さんの形を自分が作ることで後継者問題、若者の参入を自分が引っ張って行きたいと思っております。若者農家のリーダーとしてこれからの農業を引っ張っていきたいと思っております」
みかんづくりだけでなく、農家の未来についても熱く考える森本代表。彼の作るみかんの味が、ますます気になってきた!