トンカツ定食を頼んだら、とんでもないモノが出てきた件 「嘘のような白い巨塔」「完全に日本昔ばなし」
「違う、そうじゃない」――思わずそう歌いたくなるポストがX上に投稿され、話題になっている。
「とんかつ定食頼んだ。
思ったよりカツのボリュームあって驚き!」
という呟きと共に、こんな写真が投稿されたのだ。
こちらは、関東在住のXユーザー・Nob(@Nob57165321)さんが2023年11月5日に投稿した写真。
カツのボリュームについて言及しているが、そんなもの目に入らない。とんでもない山盛りになっている白ご飯に釘付けだ。なんだこの圧倒的物量......。
漫画かと思うほどの山盛りご飯に、X上ではこんな声が寄せられている。
「嘘のような白い巨塔が」
「米しか目にはいらん!」
「おかずとご飯の比重が合ってないくらい、ご飯がメイン。カツはデザート」
「米が完全に日本昔話盛りww」
Jタウンネット記者は6日、この定食について投稿者・Nobさんに話を聞いた。
「1人で食べきる自信なかった」
Nobさんによると、山盛りご飯の定食は5日、群馬県片品村にある定食屋「芳味亭」で提供されたもの。
ツーリングとグルメ巡りを趣味に持つNobさんが同店の超絶ボリューム白ご飯の存在を知ったのは、「片品村にすごい盛りの定食屋さんがある」という噂を聞いて訪れた初回訪問時。その時は一人で食べきる自信がなく、挑戦できなかった。
「それでも実際のライスタワーを自分の目で見てみたかったので、友人を連れて再訪&挑戦しました」(Nobさん)
友人とシェアをしつつ、カツ一口に対して多めの米で堅実に食べ進めたというNobさん。それでも最後にご飯だけが1合弱余ってしまったものの、卓上の醤油をかけて無事に完食したそうだ。
それにしても、このとても1人前とは思えない大ボリュームのライスは一体何なのだろうか?
記者は6日、芳味亭スタッフの千明さゆりさんにも話を聞いた。
「はげしい」という方言が由来
注目を集めた山盛りごはんは、その名も「ハゲ盛り」。その量、実に3合分という規格外のサイズだ。
千明さんによると先代店主の時代から存在するメニューで、少なくとも10年以上前から提供している。
以前より芳味亭を訪れる客には、近くにツーリングに来たバイカーや、冬にスノーボードをしに来る人も多かった。そういった人たちからの「もっと大盛りサイズのご飯を」という要望にこたえる形で量が増えていき、現在の「ハゲ盛り」に至ったそうだ。
「もともとは違う名前だったんですけど、10年くらい前から『ハゲ盛り』という名前になりました。『ハゲ』というのは『はげしい』という片品の方言からとっていて、『すごい』とかそういう意味です」(千明さん)
平日にはあまり注文されることはないものの、休日には店を訪れたバイカーなどによく注文されるという。
「中には、この『ハゲ盛り』を目当てにやってくるお客さんもいらっしゃいますね」(千明さん)
胃袋に自信のある読者の皆さんは、一度チャレンジしてみては?