なんでこれが採用された? 渋谷・ハチ公口に「ぜんぜん待てが出来ない犬」現る
「待て」が出来ないにも程がある――そんな気持ちにさせられる犬が、渋谷駅にいる。
2023年10月30日、Xユーザーの「豆柴えだまめくん」(@edamamekun_0728)さんが投稿したこちらの写真。ペットフードメーカー・バイオフィリアが販売しているドッグフード「ココグルメ」の広告だ。
たくさんの犬の写真の上にひときわ大きくプリントされ、ブレッブレになってしまっているのが、投稿者の飼い犬「えだまめ」くん(豆柴、2歳・オス)。
えだまめ君にとって初めての交通広告掲載らしいのだが......顔も見えないほどである。ごはんを食べたすぎるがあまり、一瞬も待てなかったのかな?
しかもこの広告、2023年10月30日~11月5日の期間に、JR渋谷駅ハチ公口に掲載されているもの。「待て」が出来すぎる犬・ハチ公とのギャップが凄すぎる。
何故こんなことになったのか。Jタウンネット記者は11月1日、@edamamekun_0728さんと、バイオフィリア社を取材した。
「ごはんのよろこびをリアルに表現」
実は投稿者の@edamamekun_0728さんはバイオフィリアの社員。社員が飼っている犬であるえだまめ君は、同社では「社員犬」と呼ばれている。
愛犬が自社の広告に採用されたことについて、@edamamekun_0728さんは次のように語ってくれた。
「元々可愛いより面白いで話題になることが多いので、うちの子はやっぱりお笑い芸人なんだなって思いました!こんな機会はないので、これはこれでありかなと思っています!とにかくうちの子を載せてもらっただけ感謝です!」
ところで、何故「残像か?」と思うほどブレッブレなえだまめくんの姿を、こんなに大きく広告に採用したのか。広告デザインを担当した同社デザイナーは次のように説明した。
「日々、SNSやイベントなどを通して、ワンちゃんたちの『ココグルメがおいしすぎて待てない様子』や『ココグルメが好きすぎて、テンションが上がってしまう様子』をたくさん見ていた中で、この『待てないくらいのおいしさ』『ごはんの喜び』をリアルに表現できないかと模索していました。
ブレブレのえだまめの写真を採用したのは、そういったワンちゃんらしいリアルを表現したかったからです」
広告にはえだまめ君の下にもココグルメのユーザー犬たちが掲載されており、「おいしいごはんを食べる幸せ」を感じている犬たちの表情に注目してほしいとのこと。
「えだまめはただブレているかと思いきや、よく見ると舌をペロッとしながら走り出しています。ユーザーのワンちゃんもココグルメの入ったボックスに顔を突っ込んでいたり、待てができず思わず食べてしまったり、目をキラキラしながら飼い主さんを見ていたり。広告をご覧になった方も、そんなワンちゃんたちの幸せそうな姿にぜひ癒されてほしいなと思います」
そんな狙い通り、「待てないえだまめ君」を見たユーザーからは、こんな声が寄せられていた。
「待てなさが凄く伝わる」
「疾走感凄いな」
「『食べたすぎて待てませんでした』がかわいすぎて素敵すぎて控えめに言って最高」