過去商品や「ストーリーのあるアイテム」をゲット可能 物々交換行う「モノを売らないお店」BEAMSが期間限定でオープン
元の持ち主の「思い」もまとめて引き受ける
そこに持参する衣料品については「自身にとって想い入れがあり、誰かに受け継いでいきたいと思えるモノ」という視点が重要だと桑原さんは説明する。
例えば、ビームススタッフの和田健二郎さんが出品するレザーベルトには、こんな想いが込められている。
十数年前、メンズのバイヤーを担当していた時代に自ら企画した思い入れのある一品。当時、カラーのものをコーディネートのアクセント取り入れたくて、イエロー・レッド・ブルーのカラーベルトを企画しました。私が10代のころから好きなベルトの形(ビームスでは"ギャリソンタイプ"と呼称していました)。
「気分をあげたいな!」という時はぜひこのイエローベルトをスタイリングに取り入れてみてください! どなたかの手に渡りますよう、オイルをしっかり入れてメンテナンスをして出品させていただきます

和田さんに限らず、他の出品物にもストーリーがある。ただ物を交換するのではなく、それぞれの出品物が持つ想いも含めて引き受ける――なんともロマンのある企画なのだ。
「大切な方から譲り受けたモノ、自分の決意のきっかけになったモノ、特別な思い出の一部になっているモノなど......。店頭にもそういった誰かの特別な想いやエピソードが詰まったアイテムをご用意しておりますので、お越しいただくお客様にも、そういった想いの交換の場としてご参加いただけますと嬉しいです」(ビームス宣伝担当・桑原優季さん)