「食堂で250円の最安メニューを毎日食べ続けてた俺。その日も同じ注文をしたら給仕のおばさんが...」(栃木県・50代男性)
ソバしか注文していないが...
体調回復後、職場復帰して2日目の昼のこと。社食に行って列に並び、同じメニューを頼んで給仕されるのを待った。心中は「さっさと飯食って、仕事場のメンテナンスをしなければならない」と急いでいた。
そして、俺の番がきた。なぜかソバの隣に大きい唐揚げが2個乗っている小皿が置いてある。
給仕のおばさんに「僕はソバ以外頼んでいない」と言おうとして彼女の顔をみたら無言の圧。
「いつもソバばかり食べてるから唐揚げ一つでも栄養つけなさい。だから食べなさい」と言わんばかりに小さくニコっと笑って、次の人の給仕に行ってしまった。他の人のトレーを見ても、唐揚げの小皿が乗っているのはやはり俺だけだった。
「毎日毎日ソバしか食っていない俺だったから、給仕のおばさんに心配をかけていたんだな」と思った。
ありがとうという言葉が言えずにそのままになって、少し時間が経ったころ俺の転勤が決まった。