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「しぞ~かおでん」挟みました 静岡県民溺愛「のっぽパン」に衝撃の新商品登場→どういう発想?メーカーに聞く

福田 週人

福田 週人

2023.09.26 08:00
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「のっぽパン」というパンをご存じだろうか。静岡県沼津市の製パン会社「バンデロール」が製造している、細長いパン(長さ34センチ!)に様々なクリームをサンドした菓子パンだ。

静岡県内を中心に1978年から販売され続けているロングセラー商品で、地元では「ご当地パン」や「ソウルフード」的な存在として知られている。

このほど、そんな「のっぽパン」に同じく静岡グルメとして有名な「あの料理」をミックスさせた新商品が登場する。

ボリュームたっぷり!(画像はバンデロール提供、以下同)
ボリュームたっぷり!(画像はバンデロール提供、以下同)

その名も「天神屋のしぞーかおでんのっぽ」。静岡の惣菜チェーン「天神屋」とのコラボレーション商品だ。

Jタウンネット記者が2023年9月22日、バンデロール管理本部長の野田歩さんに話を聞いたところ、中身の具は「黒はんぺん」「たまご」「大根」「ごぼう巻」「こんにゃく」「ガツ(豚の胃)」「いか姿あげ」「肉だんご」「こんぶ」の9種類。そして、トッピングに静岡おでんには欠かせない「だし粉」をかけている。

「天神屋さんのおでん出汁は牛すじと昆布をベースに複数の練り物の甘味が染み出た、旨みの凝縮された味わい。9種類の具材に染み込んだもののほかに、出汁そのものを固めてサンドすることで、出汁の美味しさが十分感じられ、かつシンプルな味わいのパンと合うように仕上げています」(野田さん)

いろいろこだわって作られたもののようだが......そもそも「静岡おでんをパンに挟んで食べる」という発想はどこから来たのだろうか。

ヒントは「煮凝り」

「のっぽパン」は練乳味のクリームを挟んだものが元祖だが、これまで「富士宮やきそば」や「静岡黒はんぺんフライ」といった、地元にちなんだ具材をサンドした商品を展開してきた。そうした流れの中で、いつか静岡グルメの頂点である静岡おでんにも挑戦したいと考えていた、と野田さんは語る。

画像は再掲
画像は再掲

ただ、パンは水分の多いものを挟むとベチャベチャになって食べにくくなってしまうため、「おでんの出汁の美味しさをどうパンにはさむか」という問題に直面。これまでなかなか開発に踏み切れずにいた。

「そこで、『出汁を煮凝り状に固めたらどうか』という発想に至り、縁あってご協力いただけることになった天神屋さんにも試食していただきながら、何度も試作を重ねました」(野田さん)

そうした試行錯誤の結果、時間が経ってもパンがベチャベチャにならず、かつ天神屋の美味しいおでんの出汁が表現できるものに仕上がったのが、「天神屋のしぞーかおでんのっぽ」なのだ。

「静岡グルメを代表する、天神屋さんの静岡おでんとバンデロールののっぽパンのコラボを、皆様に楽しんでいただければと思います」(野田さん)

「天神屋のしぞーかおでんのっぽ」は、10月3日にバンデロール本部敷地内に新規オープンする「バンデロール工場直売所」にて販売予定(直売所オリジナル商品)。価格は税込み850円。

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