ミカン畑の真ん中で発見された「魚」に戦慄「呪われそう」 ギョロリとした目、ギザギザの歯...その正体は
果樹園の中に、恐ろしい魚がいた──そんなB級サメ映画のあらすじみたいな目撃情報が、X上を賑わせた。
百聞は一見に如かず。まずはこちらの画像をご覧いただこう。
こちらは、愛媛県今治市のみかん専門店「のま果樹園」の公式Xアカウント(@nomakajuen)が2023年9月19日に投稿した写真だ。
青々と茂る葉っぱの中に、黒い何かが、いる。ギロッとした目でこちらを睨み、開いた口からはギザギザした歯を覗かせて......。
今にもこっちに向かって飛び掛かってきそうなその姿に、写真を見たユーザーからはこんな声が寄せられている。
「呪われそう」
「深海にいそうですね」
「えっ...なんでこんなところにオオカミウオが?」
「鎖につながれたワンワンですね」
この化け物、一体ナニモノ? Jタウンネット記者は21日、のま果樹園を運営する乃万青果に話を聞いた。
正体は...?
取材に応じた同社X担当の「しまなみくん」さんによると、投稿写真は19日の15時頃、みかん栽培をしている自社園地で撮影したもの。
気になるその正体は、「甘平(かんぺい)」という品種の柑橘類。成長の途中で割れてしまい、そのまま腐ってしまったものだそうだ。
「しまなみくん」さんによると、甘平が「怖い魚」と化すのは、木が根から吸い上げた水分によって実が膨張して皮が裂けてしまうことが原因。
甘平はほかの柑橘類に比べて根が地面の上の方に張るため、少しの雨でもしっかりと水を吸い上げて実が大きくなりやすい。加えて外皮が非常に薄いので、中の実が膨らむとそれに耐え切れず裂けやすいのだとか。
「そうして裂けてしまったものが腐ったりカビが生えてしまったりした状態が、投稿写真のものです。魚のように見えるのはたまたまへその部分が目に見えたり、裂けた箇所が口のように見えたりしたもので、裂け方は1個1個バラバラです」(「しまなみくん」さん)
なお、裂けたものや裂けて腐ったものは木や他の実に影響を与えるため、発見次第切り落とされるとのこと。