片方だけでいいのでは? 同じ意味を別の言葉で繰り返す「謎標識」が話題→存在意義を地元警察に聞く
「日本語から日本語へ翻訳」
2023年9月10日、そんな言葉と共に、戸惑わずにはいられない標識の写真がX(ツイッター)に投稿された。
横長の四角く白い標識の隣に、一回り小さく黄色い標識がくっついている。それぞれ書かれているのはこんな文言だ。
「土・日曜、休日を除く日の終日及び土・日曜、休日の0-12・19-24は自転車を除く」
「自転車は土・日曜、休日の12時-19時の間は乗り入れできません」
つまり......白い標識で言っていることを、黄色い標識でも言い直している? 確かに白いほうは分かりづらいが、横にわざわざ新しくつけたのは何故?
Jタウンネット記者は12日、投稿者であるXユーザー@fuji_kanazawaさんに、まず標識の所在を聞いた。
「もう黄色いヤツだけで良いのでは」
愛媛県在住の@fuji_kanazawaさんは自転車が趣味で、週末や長期休暇に全国各地を走り回っており、高松常磐町商店街(香川県高松市)を訪れた際に話題の写真を撮影した。
2022年8月に初めて例の標識を目撃した@fuji_kanazawaさんは、23年9月10日に再訪。SNSに投稿しようと撮影したという。投稿には、ユーザーからこんな声が寄せられた。
「もう黄色いヤツだけで良いのでは」
「運転しながらコレ見て一瞬で理解するの無理じゃね」
「わかりにくいってわかってんのに何で表記の仕方変えないんだろ?」
「冷静に座って読んででも白いほうの意味が全然入ってこない」
投稿者である@fuji_kanazawaさんも、白い標識は「日本語ネイティブでも瞬時に理解するのは難しいですが、最近増えてきた外国人観光客にとってはもっとわかりにくいようにも思います」と語る。
併せて「法律などの事情でもっとわかりやすい文にするというのは難しいようにも感じます」と述べていたが......Jタウンネット記者は12日、高松北警察署にも話を聞いた。
同署の巡査部長によると、本来標識の文言などは法律で定められており、後から標識内の文章を変えたり、標識を取り外して別の文言の標識のみにすることもできない。しかし正規の標識は文面が長く、一般の人には意味が分かりにくいため、簡潔にした文言の標識を別に付けているそうだ。
「もっと分かりやすくならないかといった一般の方の問い合わせなどが多数あって、黄色の標識を付けたのではないかと考えております」(巡査部長)
ちなみに今回の写真のように補助標識に言い換えのような標識が付くことは少ないとのこと。
言われてみればあまり見かけない日本語から日本語への翻訳標識、気になる方は探してみてはいかがだろう。