400種超を釣り上げた深海魚ハンターも「初めての種類」 江ノ島沖で遭遇した超激レア深海ザメに大興奮「ヤバすぎ」「これは貴重!」
これまで400種類以上の魚を釣り上げてきた「深海魚ハンター」が、超激レアな深海ザメを捕獲した。
どんなサメなのか。さっそく皆さんにもご覧いただこう。
この写真は、西野勇馬(@nanukazame1)さんが2023年9月3日に投稿したもの。その手に掲げているのは、薄緑色の目と、名前の通りビロウドのような皮膚が印象的なサメだ。
その名も、「イチハラビロウドザメ」という。
西野さんは「深海魚ハンター」として、深海魚の重量の世界記録や日本記録に挑戦する傍ら、希少種や新種も目標に掲げ、深海調査を行っている。そんな彼が「超激レア深海ザメを捕獲!!」「感動でした」と呟いた投稿には、ユーザーからこんなコメントが寄せられた。
「素晴らしい!!!」
「イチハラビロウドの生鮮画像なんてネットにもそうそうないしこれは貴重...!!」
「ヤバすぎ... 全サメの中でも特に激レアな種だぞ...!?」
いったい、どうやって出会ったのか。Jタウンネット記者は11日、西野さんに話を聞いた。
深海釣りを7年やってきて初めて...
西野さんが「イチハラビロウドザメ」と出会ったのは9月3日。相模湾江ノ島沖・水深640メートルから、全長98センチ・重量5.2キロの"超激レア深海ザメ"を釣り上げた。
深海釣りでは電動リールを使用するのが一般的だが、この時は手動のリールを用いた「手巻き深海釣り」を行っていたという。
約7年に及ぶ深海釣り歴の中で、「イチハラビロウドザメ」を釣ったのは初めて。その時を振り返り、西野さんはこう語る。
「これまで150匹程の深海ザメを捕獲していますが、初めての種類でした。船に引き上げる際に見えた歯や体表の質感からこれまで釣っている『ユメザメとは違うな?』と感じ、初めての種類だと確信しました」
西野さんによると「イチハラビロウドザメ」は歯並びが左右対称でなく、正面から激突したように吻(ふん、口の先の突き出している部分)が短いことや、眼が大きく、頭部の前方にあることなどが特徴だ。
「この釣りまでは最近スランプな釣果でしたので、初めての種類だとわかった時、テンション爆上がりでした」(西野さん)
釣り上げた「イチハラビロウドザメ」は神奈川県立生命の星・地球博物館(神奈川県・小田原市)に寄贈。今後、国際ルールに則った釣り方で釣られた、最大重量での日本記録及び世界記録に申請する予定だ。