「神奈川県に漏れてる...」 地図会社ゼンリンが「町田は東京なのか神奈川なのか問題」解決に乗り出した結果がこちらです
「決着がつけられないかと思い...」
ゼンリン公式アカウントの「中の人」によると、調査のきっかけはデニーズ町田南口店からの「注意書き」を添付したツイッター(X)上の投稿。町田南口店は神奈川にある店舗であり、全国旅行支援で利用できるクーポンは神奈川県発行のものと書かれていたことで、大注目を浴びていた。
「『町田は東京なのか神奈川なのか』はたびたび見聞きしてきましたので、当社データによって決着がつけられないかと思い、調べてみました」(ゼンリン公式アカウントの「中の人」)
調査方法は住宅地図を制作するにあたり取得しているデータから、名称に「町田」がつく建物や事業所を抽出。地図上に描きだしたものの......決着はつかなかったという。
「明確な答えを得ることはできませんでした...非常に残念です。
しかしながら、東京と神奈川それぞれが町田を支え合ってるような雰囲気を地図から読み取ることができ、少しほっこりしました」(ゼンリン公式アカウントの「中の人」)
なお、神奈川県内にも町田と付く事業所等がある理由については、 「町田市というより、『町田駅のちかく』ということからだと思います。最寄り駅として町田駅をご利用になられる距離にあるからと見受けられますね」と推測した。
神奈川県内に存在するいくつもの「町田」に、ツイッター上では
「そもそも明治時代に町田は神奈川県でしたからねぇ...(実話。何なら吉祥寺とかもそうだった)」
「神奈川県に町田が漏れてる...」
「町田は町田です」
といった反応が寄せられたほか、「その一帯は以前から境界線の変更が行われている」との情報も。町田市と相模原市は1995年から、2つの市の境界線となっていた境川の河川改修によってできた飛び地を解消するために変更を行っている。
もしかして、境界線の変更によって町田市内にあったのに今は相模原市になっている「町田」と名の付く建物もあるのでは? Jタウンネット記者が28日、町田市役所の総務課に画像を確認してもらったところ、神奈川県側で境界線変更の影響を受けているところは1割程度。昔から神奈川県相模原市にあったが町田と名乗っているところが9割ほどではないかと述べた。
「最寄り駅、地形、町田市(東京)のブランド等が関係して、町田と名付けている可能性はあると思います」(総務課の担当者)