「ほかに客のいない食堂でカツ丼を注文。半分残して出ようとすると店のおばさんが『お兄ちゃん...』」(千葉県・70歳以上男性)
2023.07.31 11:00
ヒッチハイクの旅に出た大学生時代
リュックを背負ってヒッチハイクをする甲州街道に立ちました。1時間ほどして「兄ちゃん、どこ行くんだい?」と30代くらいのトラック運転手の人が声を掛けてくれました。
「下諏訪の方まで」
「よし、途中までだけど、乗りな!」
そんなやりとりをした後、甲府まで乗せてくれることに。
降りる時に「ガソリン代を......」と言うと、「気にすんじゃないよ、俺も1人じゃつまんなかったし...ありがとうよ」と言ってくれました。
その日は鰍沢に住んでいる大叔母の家に泊まりました。大叔母には何も話しませんでしたが、翌朝になると「元気出すんだよ、困ったら使って良いから」と現金を渡してくれました。よほど暗い感じがして、気になったのでしょう。
甲府から韮崎まではヒッチハイクが出来なかったので歩き、昼頃に韮崎にある小さな食堂に入りました。
私以外誰もおらず、初老のおばさんがかつ丼を出してくれたのですが、まだ立ち直れていなかったので半分も食べられませんでした。