「高校の夏休み、東京まで自転車旅をした私。クーラーの効いたガソリンスタンドで途中休憩してたら店長のおじさんに...」(三重県・50代男性)
「どこから来たの?」と声を掛けられ
津を出発して2日目か3日目、静岡県の掛川市あたりのガソリンスタンドに立ち寄りました。コンビニがあまりなかった時代、トイレや自販機があり、クーラーも効いているガソリンスタンドは、休憩所として絶好の場所だったのです。
すると、そのガソリンスタンドの店長さんに声をかけてられました。
「君らはどこから来たの? どこまで行くの?」
僕らが三重から東京まで行くことを伝えると、さらに「帰りはいつ頃?」「同じ道を通るのか?」と。
「○日の○時ごろにガソリンスタンドを通る」と答えると店長さんは、「よし、もし来たらおじさんがジュース奢ったろ!」と言ってくれたのでした。
そして東京からの帰り道、自転車で700キロぐらい走ってきた僕らはヘトヘトでしたが、店長さんのいるガソリンスタンドをめざして、必死にペダルをこいでいました。
同じようなガソリンスタンドを横目に、懐かしい思いで店長さんのいるガソリンスタンドを発見。「こんにちは」とお店の人に声をかけるも、そこに店長さんの姿はありません。ところが、「店長から聞いているよ。来たら買ってやってくれって言われてる」と店員さんがジュースを奢ってくれたのです。
店長さんの名前はもちろん、そのガソリンスタンドの場所もハッキリと覚えているわけではないですが、心にしみた店長さんの心遣いは忘れられません。あの時はありがとうございました。
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