「高校の夏休み、東京まで自転車旅をした私。クーラーの効いたガソリンスタンドで途中休憩してたら店長のおじさんに...」(三重県・50代男性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Bさん(三重県・50代男性)
高校2年の夏休み、Bさんは友人と2人で三重・津市から東京まで自転車で旅をした。
休憩のために途中でガソリンスタンドに立ち寄ると、店長が声をかけてきて......。
<B さんの体験談>
今から35年前の高校2年生の時、友人と2人で三重県津市から東京まで、夏休みを利用して自転車で往復する旅行に行き、東海道国道1号線をメインに往復10日で900キロを走り切りました。
色々なことがありましたが、ガソリンスタンドの店長さんのことが今でも忘れられません。
「どこから来たの?」と声を掛けられ
津を出発して2日目か3日目、静岡県の掛川市あたりのガソリンスタンドに立ち寄りました。コンビニがあまりなかった時代、トイレや自販機があり、クーラーも効いているガソリンスタンドは、休憩所として絶好の場所だったのです。
すると、そのガソリンスタンドの店長さんに声をかけてられました。
「君らはどこから来たの? どこまで行くの?」
僕らが三重から東京まで行くことを伝えると、さらに「帰りはいつ頃?」「同じ道を通るのか?」と。
「○日の○時ごろにガソリンスタンドを通る」と答えると店長さんは、「よし、もし来たらおじさんがジュース奢ったろ!」と言ってくれたのでした。
そして東京からの帰り道、自転車で700キロぐらい走ってきた僕らはヘトヘトでしたが、店長さんのいるガソリンスタンドをめざして、必死にペダルをこいでいました。
同じようなガソリンスタンドを横目に、懐かしい思いで店長さんのいるガソリンスタンドを発見。「こんにちは」とお店の人に声をかけるも、そこに店長さんの姿はありません。ところが、「店長から聞いているよ。来たら買ってやってくれって言われてる」と店員さんがジュースを奢ってくれたのです。
店長さんの名前はもちろん、そのガソリンスタンドの場所もハッキリと覚えているわけではないですが、心にしみた店長さんの心遣いは忘れられません。あの時はありがとうございました。
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