何故そんな場所に穴が... 白ふわワンコを「一ツ目タヌキ」にしてしまうオブジェがこちらです
穴があったら顔をハメたい。そんな顔出し看板好きが、Jタウンネットの読者には少なくないかもしれない。
食虫植物に食べられてみたり、虫に襲われてみたり、ブラックホールになってみたり、謎の空間にポッカリ浮かんでみたり、日本には奇妙なデザインの"顔ハメ"がしばしば出現する。
2023年7月18日にツイッター上に投稿されたソレは、一見可愛らしいデザインだった。しかしやっぱり、どこかおかしくて......。
珍しいタイプの顔出し見てほしい
そんなつぶやきと共に写真を紹介したのは、ツイッターユーザーの@seto_1022さんだ。映っているのは立体的なタヌキたちで、大きなタヌキと小さなタヌキはそれぞれ2つのつぶらな瞳を持っている。
しかし、中くらいのタヌキ。お前は......どうしてそうなった?
たぬきのオブジェかと思ったら...
なぜか1つしか目が無いように見える中くらいのタヌキ。こいつこそが「珍しいタイプの顔出し」である。近づいてみよう。
顔を覗かせているのは人ではなく、白い犬。ビションフリーゼのせとくん(1歳、オス)だ。カメラ目線でこちらを見つめている様子はとても可愛らしい。タヌキの顔からなので、どうしても珍妙になってしまうが......。
20日、Jタウンネット記者の取材に応じた、投稿者・@seto_1022さんによると、タヌキたちを見つけたのは福井県のレインボーライン。名勝・三方五湖を一望できるスポットだ。
「最初はたぬきのオブジェかと思ったのですが、裏に回ってみたら中に入れて顔を出せるようになっていたので、ついやってしまいました笑」
せとくんはタヌキの顔出しから顔を出している時、カメラを大人しく見つめていたそうで、「目の部分から小さな顔がポツンと覗いているシュールな光景には爆笑してしまいました」。
タヌキたちは、裏に回ってフタを開けることで顔を出せる仕組み。中くらいのやつと小さいやつの顔がパカッと開くようだ。
レインボーラインによると「タヌキの顔ハメ」は、ふもとの漁師村に古くから伝わる民話「大名たぬき角兵ヱ」をモチーフにしている。
夜に大名行列をしたり村人をだましたり、少し迷惑で意地悪だったが、助けてくれることもあったタヌキ「角兵ヱ」。村人たちは角兵ヱのことが大好きだった。そんな民話を伝え、触れ合いの機会を作るために作られたそう。
読者の皆さんもレインボーラインに行ったら、タヌキの目玉になってみてはいかが? 2人で覗くと、ちょうどいいかもしれない。