「車で家に帰る途中、迷子になった20歳の私。サングラスに金ネックレスのオジサンが教えてくれた道を走ると...」(熊本県・50代女性)
道に迷った末に...
ナビなど無い時代だったので、地図を片手に車を走らせました。 行きは地図通りにスイスイ行けたのですが、問題は帰りです。
車の免許取得からやっと1年が経過したところで、運転はほぼ初心者だった私は 「行きの道と同じ道を走ればいいじゃん!」と簡単に考えていたのですが、行きと帰りでは同じ道でも見える景色が違います。
行きで見えたものが帰りは見えず、逆も然り。その「景色の違い」に惑わされ、曲がるべき場所を間違えてしまいました。そしてとうとう道に迷ってしまったのです。
地図は持っていましたが、もう自分がどこを走っているのか全く分からなくなり、泣きそうになってしまいました。
仕方なく車を停め、近くで歩いていたおじさんに「道に迷ってしまいました。八尾に帰りたいんですけど、道が分かれば教えて下さい」と声をかけました。
そのおじさんは、サングラスをかけて首に金のネックレスをしたかなり怖そうな人だったのですが、紙とペンを持って地図を書き始め、とても丁寧に道案内をして下さったのです。そして「ここを間違うとまた道に迷うからね」と、今後の重要なポイントまでしっかり教えてくれました。