「千葉の相撲部屋から逃げ出し、東京で無一文に。電車で出会ったおじさんが、僕のポケットに5000円をねじ込んで...」(福岡県・40代男性)
所持金ギリギリで新幹線のチケットを買ったが...
しかし、ある日のことです。私は相撲部屋からから逃げ出しました。
まずは電車で都内へ向かったのですが、新幹線のチケットの買い方すら知らず、今思えば無謀だったと思います。
その電車の中で、たまたま隣に座ったスーツ姿の男性に「熊本へ帰りたいのですが...」と声を掛けました。
事情を話すとその方は、佐賀が地元で、同じ九州の人間として見捨てられないと僕を新幹線チケット売り場まで案内してくれました。何とか所持金ギリギリで新幹線のチケットを買った僕に「無一文の少年を見送れるか!」と一万円札を差し出してくれました。
そこまで甘えられないと断ったのですが、「帰りに腹が減ったらどうすんだ?」とポケットに5000円をねじ込んで新幹線に乗せてくれたのでした。
その後、父親がお礼に東京へ向かいましたが、僕自身はそれっきりで......。
だけど、あの時の優しさは何年経っても僕の心に残っています。
「あの時はありがとう」って伝えたいと思いながら27年......。お元気でお過ごしでしょうか。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
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